検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:15,848 hit

第二十四話 フィル・ライトハーテッド ページ25

 まずは、相手の事を知ろうと、自己紹介を提案した。取り敢えず、名前くらい分からないと呼ぶ時に困るからねぇ。

 自己紹介を終えて、分かった4人の名前。
 まず、白ポニーテールに青目の少女は、マイ・フローラ。翼があるから翼人類だろう。この子が一番いい子そうだね。
 フード付き黒コートで黒髪夜色目の少年は、キル・ウィード。どうやらロキと知り合いのようだ。
 薄水色の髪で薄衣の少年は、リト。……雰囲気がロキと似ているね。他人と同調できるように見えないが、どうだろう。
 黒髪長髪の中性的な男は、ワイバーン。ワイバーンって、ドラゴンの種族名だった気がするが……まぁいいか。雰囲気が傭兵っぽいね。
 4人は、見た目年齢は若いが、実際、見た目なんて当てにならないから、例えば、最年少に見えるリトが最年長でもおかしくはない。

「まぁ、よろしく頼むよ」
 そう言った時、ヴー、という音が聞こえた。すると、眠っていたアリアがのそのそと身を起こし、何かのシステムの前に移動した。そして、
「問おう。汝、この企画に参加したい者か?」
 と、先ほど聞いたばかりの問いかけをした。
 なるほど、ああやってポスターの向こう側の相手に話しかけていたのか。
 しばらくして、魔法陣が発動した。向こう側からやって来たのは……赤い角と黒翼を生やした男だ。姿からして悪魔だろう。
 話しかけようとすると、また音が鳴った。忙しないねぇ……。

「あたしはフィル・ライトハーテッド。アンタは?」
「俺はデビルズファイターだ」
 その名乗りに、ロキとリトが
「「へぇ、いかにもな名前だね!」」
 と口を揃えて言った。互いに驚いたように顔を見合わせる。……やっぱり似ている。

 デビルズファイターの後ろでまた魔法陣が発動した。今度は誰だろうと、見れば、黒の短髪と灰色の目の悪人面、手には長槍……って、
「アンドリューさん」
 見た事あると思ったら、まさかの知り合いだった。こんな所で知った顔に3度も会うなんてねぇ。
「ん?……フィルじゃねぇか、何でこんなとこに」
「そりゃあ、こっちのセリフだよ」
「フィルちゃん、知り合い?」
 と、ロキが訊いてきた。「まぁね」と頷く。
「顔見知りによく会うね」
「流石にこれ以上はないだろうさ」
 ……たぶんね。

第二十五話 フェリヴァ・ギャラクネス→←第二十三話 レイ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:募集企画 , ファンタジー , 小説版   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夕暮れの紅猫(プロフ) - 浅葱_なずさん» 一応、続きがありますよ! (2017年9月5日 1時) (レス) id: bc75671915 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱_なず(プロフ) - 凍結でつか(*゚▽゚) (2017年9月4日 22時) (レス) id: 638a6231c6 (このIDを非表示/違反報告)
夕暮れの紅猫(プロフ) - 欺瞞と悪戯の神・ロキさん» ありがとう! (2017年7月22日 17時) (レス) id: bc75671915 (このIDを非表示/違反報告)
欺瞞と悪戯の神・ロキ - 遅くなりました!直したよ! (2017年7月22日 16時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
欺瞞と悪戯の神・ロキ - 夕暮れの紅猫さん» わかった!何とかしてそれにする!僕の事はためでいいよ! (2017年7月21日 22時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ステラどるちぇ x他14人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年5月28日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。