第二十四話 フィル・ライトハーテッド ページ25
まずは、相手の事を知ろうと、自己紹介を提案した。取り敢えず、名前くらい分からないと呼ぶ時に困るからねぇ。
自己紹介を終えて、分かった4人の名前。
まず、白ポニーテールに青目の少女は、マイ・フローラ。翼があるから翼人類だろう。この子が一番いい子そうだね。
フード付き黒コートで黒髪夜色目の少年は、キル・ウィード。どうやらロキと知り合いのようだ。
薄水色の髪で薄衣の少年は、リト。……雰囲気がロキと似ているね。他人と同調できるように見えないが、どうだろう。
黒髪長髪の中性的な男は、ワイバーン。ワイバーンって、ドラゴンの種族名だった気がするが……まぁいいか。雰囲気が傭兵っぽいね。
4人は、見た目年齢は若いが、実際、見た目なんて当てにならないから、例えば、最年少に見えるリトが最年長でもおかしくはない。
「まぁ、よろしく頼むよ」
そう言った時、ヴー、という音が聞こえた。すると、眠っていたアリアがのそのそと身を起こし、何かのシステムの前に移動した。そして、
「問おう。汝、この企画に参加したい者か?」
と、先ほど聞いたばかりの問いかけをした。
なるほど、ああやってポスターの向こう側の相手に話しかけていたのか。
しばらくして、魔法陣が発動した。向こう側からやって来たのは……赤い角と黒翼を生やした男だ。姿からして悪魔だろう。
話しかけようとすると、また音が鳴った。忙しないねぇ……。
「あたしはフィル・ライトハーテッド。アンタは?」
「俺はデビルズファイターだ」
その名乗りに、ロキとリトが
「「へぇ、いかにもな名前だね!」」
と口を揃えて言った。互いに驚いたように顔を見合わせる。……やっぱり似ている。
デビルズファイターの後ろでまた魔法陣が発動した。今度は誰だろうと、見れば、黒の短髪と灰色の目の悪人面、手には長槍……って、
「アンドリューさん」
見た事あると思ったら、まさかの知り合いだった。こんな所で知った顔に3度も会うなんてねぇ。
「ん?……フィルじゃねぇか、何でこんなとこに」
「そりゃあ、こっちのセリフだよ」
「フィルちゃん、知り合い?」
と、ロキが訊いてきた。「まぁね」と頷く。
「顔見知りによく会うね」
「流石にこれ以上はないだろうさ」
……たぶんね。
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夕暮れの紅猫(プロフ) - 浅葱_なずさん» 一応、続きがありますよ! (2017年9月5日 1時) (レス) id: bc75671915 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱_なず(プロフ) - 凍結でつか(*゚▽゚) (2017年9月4日 22時) (レス) id: 638a6231c6 (このIDを非表示/違反報告)
夕暮れの紅猫(プロフ) - 欺瞞と悪戯の神・ロキさん» ありがとう! (2017年7月22日 17時) (レス) id: bc75671915 (このIDを非表示/違反報告)
欺瞞と悪戯の神・ロキ - 遅くなりました!直したよ! (2017年7月22日 16時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
欺瞞と悪戯の神・ロキ - 夕暮れの紅猫さん» わかった!何とかしてそれにする!僕の事はためでいいよ! (2017年7月21日 22時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ステラどるちぇ x他14人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年5月28日 20時