孤独な天才７

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渚side

怒りと殺気、微かだけど悲しみも見える

だけど、鷹丘先生のときのように取り乱してはいない

最強の殺し屋と言われた死神でも、少し取り乱したって言うのに

Aさんには








何処にも隙がない









『……あんたも裏切モノ？』

曇り空のような霞んだ目

まるで昔のAさんだ

ここで誰かが止めないと

ここで僕が出ないと

本当に友達なんて言えない

渚｢違う…間違ってるよ……！！Aさんはこんなこと望んじゃいないはずだよ！？目を覚まして！｣

『……』

渚｢僕知ってるよ…？プールが破壊された時、助けてくれたのAさんだよね？？みんなに酷いことされても、仕返ししなかった！！｣

『……』

渚｢Aさんは優しいよ…、本当に今回はみんなが悪いと思う。でも、こんなことしたら、Aさんもみんなと一緒になっちゃう!!!!!!!!｣




いつもの優しいAさんに戻って





馬鹿じゃないのって





仕方ないなって顔で微笑んでよ





やっと





ここまで仲良くなったんだ







お願い









届いて









しかし




帰ってきた言葉は









『あぁ？』







聞いたこともない、冷たい声だった

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