孤独な天才７

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『…………』



ここどこだ



？「……」



……パパ？




？「……」




……ママ？




「こっちにおいで」
「私の可愛い子」



『……ママ、パパ』




ギュウッ





「愛しているよ」

「愛おしい娘」









違う









暖かくない









冷たい




『……お前ら、誰だ』





愛してる？



違う



私が愛される訳がない




冷たい




嫌だ




気持ち悪い





瞬きをすると

周りは血の海に変わっていた

私の右手にはさわり心地の悪い真っ赤なナイフ

ふと後ろを振り向くと

昔の私がいた

あの時と同じ、白いワンピースを着て、ショートボブの茶色の髪



『あなた誰』



『私はあんた』



『そのナイフ何』



『あんたがやったの』



『私がやったならあんたもね』



『生意気なガキ』



『あんたもね』




昔の私は徐々に姿を変えていく

真っ白なワンピースは

じわじわと赤く染まっていく

まるで泥沼に落ちた花のように





ああ

愛されたい愛されたい

もっともっと、愛が欲しい

人の温もりを、叱られた後の優しさを

褒められるという喜びを









生きているという幸せを

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