孤独な天才5

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及川side

及川「はー！やっとこの日が来たー！」

やっほーみんな♪

はじめましてっ！

俺は【blue castle】の組長

及川徹です☆

今から愛しのAちゃんを助けにいきまーっす！

岩泉「おい、なに一人でニヤついてんだ、気ぃ抜くな」

及川「きゃー、相変わらず岩ちゃんこっわーい！」

岩泉「あぁ？」

今日は俺と岩ちゃんで十分

及川「あの部屋にAちゃんがいる」

待っててね

すぐそっちに行くから

及川「行くよ…岩ちゃん」

岩泉「ああ」



〜〜



「ぁがっ……」

及川「あーあ、素直に話せば死なずに済んだのに」

ザシュッ

「ぐあっ！」

クロくんの手下だけあって

さすがにちょっと手ごわいなぁ

でもまだまだ及川さんにはかなわないね

及川「さぁーて！Aちゃんとご対面〜♪」


バァン！！


及川「……あれ？」

部屋はもぬけのから

おかしいな

さっきまでいたのに

まさかクロくんが逃がした？

黒尾「あららー、ざんねーん」

後ろから声が聞こえ

振り返ると

腕を組み扉にもたれかかるクロくんが

及川「…君の仕業？Aちゃんはどこ？」

黒尾「人聞きわりぃなぁ、俺は何もしちゃあいねーよ」

及川「じゃあどこにいるの？」

黒尾「お前の後ろで優雅に茶たしなんでるよ」

及川「…！！」

まさかと思い振り返ると

『……』

窓際の近くのロッキングチェアに座って、紅茶を飲んでいるAちゃんが

どこに隠れてた？

しかも紅茶なんて

及川「…どこにいたの」

『……』

馬鹿にするかのように口角をあげるAちゃん

黒尾「言っとくがなーんにも仕込んでねーぜ？」(ニヤッ

リサーチ不足だったなぁ

でも予定は変更しないよ

及川「いやぁ〜！さすがAちゃん！惚れ直したよー！」

『黒尾が言ってた奴はこいつか』

及川「だいせいかーい♪島で会ったときに気付かないなんてまだまだだねぇ？」

『…』(イラッ

Aちゃんは少しプライドが高いところがある

そこをつけば冷静さを少しは乱せるだろう

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