孤独な天才３

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『……』

遅い

いつまで待たせんだ

運転手「A様、鉄郎様達が戻られました」

『黒尾？』

なんでいる



ガチャ



黒尾「A〜！会いたかったぞ〜！
俺のマイはっぎゃあっ！」

『出せ』

黒尾「ちょっ！まっ！」

黒尾を蹴り飛ばして

運転手に車を出すように言う

まあ出発はしないけど

黒尾「組員は組長をもっと敬いなさい！！」

『今組長は私だから』

黒尾「」

黒尾の次に月島達が乗ってくる

そして、最後に木兎

木兎「……」

『…？』

なんか機嫌悪い？

どうしたんだろう

木兎「……A」

お互いリムジンの端っこに座っているので、その距離から言われても。私には聞こえなかった

『ごめん、聞こえなかった、なんて？』

木兎「……」

木兎は黙ったままリムジンの中を歩いて私の所まできた

『ど、どうしたの？』

険しい顔つきで私を見下ろす木兎

木兎「………」

『きゃっ！』

私は一瞬何が起こったのかわからなかった

だけど二秒経ったらわかった

私は木兎に抱きしめられていた

『木兎っ…！痛いっ…！』

木兎「………」

木兎は構わず力を強める

苦しい

『ちょっ…どしたのっ』

黒尾「ちょっと甘やかしてやってくれ」

そういえば皆怖い顔してる

一体何があった

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