【d!】師団員というかマネージャーというか。【魔主役！】 (ページ10)

今日:8 hit、昨日:15 hit、合計:4,928 hit

✽ ページ10

✽

.
「うし、じゃあシェル先輩は俺が師団案内したるわ！」

この前世話になったお礼みたいなもんやな、と
要件を聞いたシャオロンは、きゅっと握り拳をつくり
にぱぁっとシェルに向けて笑いかけた
しかし、ショッピとチーノは再びシャオロンを引き寄せ
こそこそと言った

「ちょお持って下さいシャオさん、」

「この悪魔(ひと)は絶対この場でうちの師団に入団させといた方がええですよ！」

「シャオさん達の仕事も減りますよ」

「いやぁ、そりゃそうなんやけどな？
今んとこシェル先輩真面目な感じするし。」

「だからこそ良くないと思うねん俺。」

「良くない…？」

「そ。ロボロはほら。真面目やけど、キモいしウザい時あるし、そもそもとして男子やん」

「せやけど、シェル先輩女子やし。
こんなむさ苦しい非公認師団嫌やろ」

そこまでシャオロンが言うと二人は黙った。
納得、というよりかは

言われてみりゃあ、せやな…

という気持ちと、

いやでもしかしこれはチャンスでは

という気持ちが渦巻いていた。
そんな心情を知ってか、ただほっといただけか
シャオロンはちょこんと大人しく待っていたシェルに
行きましょか〜と声をかけ、共に師団室を出ていった。

「あ〜あ、行っちゃった！」

「また逃したな、…まあええか。」

「あはぁ、仕事まだ余ってるや」

「俺寝るわ」

「お前もやれやショッピ！」

「一年にやらせときゃええやん」

愉快だな。