甘い味 ページ5
ロノ「主様はいいんですか、食べなくて」
『ひとりぼっちだったわたしを元気づけてくれたり、
こうやってお料理やご飯を教えてくれたりして、
しかも天使から人を守ったりして、
お疲れ様っていう意味でこのクッキーを作ったんだ』
テディ「主様……………」
『ロノやテディだけじゃない、みんなも、
わたしは分け隔てなく感謝してるつもりだし、
家族としてみてるから、みんな大好きなんだ』
テディ「…俺も、俺も、主様が大好きです!」
『話重たくなった……………』
ここまで重たくするつもりはなかったんだけどなぁ……………。
テディは、双子のお兄さんを天使に殺されてしまって、
少し成長した今でもまだその傷は癒えていないはず。
他の執事達も、何かしらの大きな消えない傷が、心にある。
悪魔執事達は、何かしら【死にたくなるほどの絶望】を持っている。
だからわたしが、その絶望を一瞬でも忘れられる存在になれたら。
『よし、じゃあみんなにクッキー配りに行こう?
まだ量はあるし、なくなったらまた買ってくればいいし』
ロノ「じゃあ夕飯は俺と主様で作りましょうかね!」
テディ「あ、主様もお料理を!? 食べてみたいです!」
『全部ロノ伝授だけどね』
〜甘い味 完〜
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作者名:星空ブリキ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Buliki/
作成日時:2023年7月1日 22時