日常。【悪魔執事と黒い猫】 (ページ18)

今日:22 hit、昨日:1 hit、合計:5,685 hit

辛いときは。。ページ18

『……………ｸﾞｽｯ』

ﾌﾙｰﾚ｢あ、あるじさま、俺は大丈夫ですので!
あの、あまり気を落とさないでください(汗)｣

どうしてフルーレがAにこのように

慌ててそういっているのかというと、

時は、Aが起床した時に遡る。

月に一度に女性に訪れる、生理。

周期が1週間ほど早くきてしまい、

完全に油断していたAは

フルーレに作ってもらったお気に入りの服を

その血液で汚してしまったのだ。

さらにシーツは執事のみんなが丁寧に洗ってくれたもので、

その努力を無駄にしてしまったのではないかと

精神的に自分を追い詰めてしまったのも理由の一つだ。

ﾌﾙｰﾚ｢腹痛もひどいでしょうし、今はとにかく薬を飲んで、
体を温めて安静にしておきましょう。
今日は俺が担当ですので、何かあればお申し付けください｣

『…ありがと、』

とりあえず新しいパジャマに着替えた。

お腹周りがゆるくなっているので、

刺激を与えないつくりになっているのはありがたい。

暖かい豆乳を受け取り、一口飲む。

少しだけはちみつの味がしたので、いれてくれたんだろう。

薬を飲んで、そのまま横になる。

ﾌﾙｰﾚ｢主様はすごいですね。
いつもいつも、こうやって頑張っててすごいですね｣

『ん……………』

ﾌﾙｰﾚ｢今は、眠った方がいいですよ。
体調が良い時、またお話ししましょう｣

睡魔に抗えず、そのままAは眠ってしまった。

前よりも穏やかになったAの顔を見て、

フルーレは心の中で安心感を抱いたのだった。

　

〜辛いときは。。完〜