日常。【悪魔執事と黒い猫】 (ページ2)

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今日も、1日が始まるページ2

指輪をはめて、Aはデビルズパレスに向かう。

そこには、もう見慣れた景色が広がっていた。

扉を潜り、すこし暗い屋敷に入る。

床が、少しだけミシッと音を立てる音も心地いい。

ﾍﾞﾘｱﾝ｢おかえりなさいませ、主様｣

『えへへ、ただいま戻りました、ベリアン。
えと、宿題をするのに自室にいます』

ﾍﾞﾘｱﾝ｢かしこまりました。
では、何か用があれば、呼び鈴をお願いします｣

『うん、ありがとう』

自室はいつもきれいに整備されていて、

執事のみんながきれいにしてくれたんだと思うと、心が温かくなる。

小さな机の上にある、白くて小さな沈丁花が可愛らしく咲いている。

ﾑｰ｢おかえりなさいませ、A様!｣

『ただいま、ムー!! わたし、学校の宿題してるね』

ﾑｰ｢わかりました! では、僕はベリアンさんのところにいます｣

『うん、わかった。ありがとね』

デビルズパレスから見た外の風景は、

快晴だけど少しだけ雲がかかっていて、

庭ではバスティンたちが剣の稽古をしている。

悪魔執事たちは、街を襲う天使たちから

みんなを守るためにこのように鍛錬をしている。

しかし、真の力を解放するためには、

わたし、主の力が必要なんだ。

“金の指輪”に選ばれた、悪魔執事の“主”の力が。