またね ページ41
何も言わなくても、
先生の車がうちへ向かっていることには
わりとすぐに気付いてた。
もうすぐ家に着いちゃう…
先生と言い合いしてるこんな時も
やっぱり先生と少しでも一緒に居たいことに変わりはなかった。
先生が家庭教師を辞めないと
私の人生はめちゃくちゃになっちゃうんだって、
私の考えは甘いんだって、
先生は言った。
「…意味わかんない」なんて不貞腐れた言葉を言ったけど
本当はその意味は分かってる。
女子高生とその家庭教師の30代の先生が付き合ってて…なんて
世間からしたらヘンな関係に見られたっておかしくないってことでしょ？
先生からしたら子供かもしれないけど
私にだって、それがどんなに大変なことか分かってる。
だけど分からないフリしている私に
もうすぐそこがうちって時になって先生が言った。
二宮「何も分からなくていいよ。だけど１つだけ覚えといて
…俺がAちゃんのこといつまでも愛しくてたまらないってこと。」
その声があまりにも儚くて
「せんせっ…には、もう二度と、会えないの？」
二度と会えないなら
世間体なんて捨てて
今すぐどっかへ行ってしまいたい。
私が縋るように聞いたら
二宮「会えるよ。 Aちゃんがちゃーんと勉強して、夢、叶えたら。そしたら、また会える」
先生が
見たことないくらい優しく微笑んで
なのに私は
恥ずかしいくらい大声でワーワー泣いた。
少し経って
嗚咽が止まらなくて苦しい私の、
涙でしとしとのほっぺに
先生は触れるか触れないかくらいのキスをして
二宮「またね。Aちゃん」
車のドアを開けると
引きずり落ちるようにして車から降りた私の背中を
ポンッと両手で押した。
「せんせっ…い」
泣いて振り返ろうとするのを
二宮「またね。」
先生が優しく、だけど強く制して
ブーンと車が遠ざかっていく音を後ろに
私はまた、
地面に崩れ落ちて泣いた。
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こまち(プロフ) - しろさん» 甘い時間台無しですみせん〜〜（ ; ; ）！！ (2016年10月7日 18時) (
レス) id: e91552ea99 (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - ジュンさん» 辛い感じになってしまってすみません…（ ; ; ）先生と主人公ちゃんを見守ってあげてください〜（ ; ; ）！！ (2016年10月7日 18時) (レス) id: e91552ea99 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - ううう（ ; ; ）せっかくの甘い時間が…。このまま会えなくなるなんてやだなぁ… (2016年9月28日 20時) (レス) id: 1fd63b4fae (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 見守りますーー。けどこれは、カテキョはもう無理なのか？先生なんか仕事にまで自信無くしちゃってるしなぁ。つくづくバレるって怖いなぁって思ってます。 (2016年9月28日 10時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - ジュンさん» ピンチを見守って下さいー！（ ; ; ） (2016年9月27日 23時) (レス) id: e91552ea99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまち
| 作成日時：2015年5月30日 18時
