【魔！企画】悪魔は今日も尻尾を揺らす【後編】 (ページ9)

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シャオロン、大先生とトントン、いつものメンバーにちょっとだけ嘘をついて、初めて覗いた隣のクラス。

｢おーい、A……｣

｢えっ！？ロボロまた師団変えたの！？｣

｢うーん…中々俺のペースに付いてこれる仲間が居らんくてやな…元々居た奴らの輪を壊す位なら俺一人で、ってなってもうて……すまんな、色々付き合って貰っとったのに、｣

｢いや別に私は楽しかったし暇だったから良いけど…1人でって寂しくない？｣

｢んー、まぁ、兄さんが師団が楽しいって言ってるから憧れはあるけど…なぁ、｣

｢大丈夫だよロボロ！ほら、私も居るし！！｣

｢んぇ？Aはそら、友達やけど…無理に俺に合わせなくてもええんやで？｣

｢無理に！とかじゃないもん！私、ロボロのストイックで真っ直ぐなところ尊敬してるよ！！だからほら、1人じゃなくて、2人だったら、楽しくなると思わない？倍だよ倍！｣

｢ふは、なんやねんそれ…くはは！｣

教室の端の方、皆が帰る中で、2人だけで楽しそうに話してる男女。

ｰｰｰｰｰ

｢…オレがおっきくなっても、お前は変わらず遊んでくれるん？｣

｢もちろん！おとなになっても、ずぅっと一緒にいてあげる！私、ゾムと遊ぶの好きだもん！｣

ｰｰｰｰｰ

そこで突然思い出した、ちっこい頃にした約束。

顔が見えない、知らない奴に笑ってるあいつに、なんでか心臓がぎゅーっと痛くなって。

気付いたら、しっぽより先に身体が動いてて。

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