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そんなこんなで歩きながらクラスの前にたどり着く。中では案外ワイワイとしてて、もう既にAのとこに逃げたいが、隣を見ても誰も居ない。薄情な奴やなあいつ…。
｢ま、まぁでも…第一印象が大事って言っとったし、遊ぶ友達を作るには、オレをどんな奴か知ってもらうのが1番やし……よし、よし、｣
なんとか自分に言い聞かせつつ、扉を開けようとすると、ガタついて開きにくい扉。
ちょ、この扉……！！今ようやく決心がついて頑張ろうとしたとこやったのに……！！
出鼻をくじかれたような気分になり、途中まで考えていた自己紹介が吹っ飛ぶ。
｢あー…まぁええか。よし、｣
ギュルッ、
どかぁんっ！！
｢はい、どーもみなさん！！ゾムでーーす！！オレのクラスここで合ってるぅ！？｣
ここでインパクトを第一に！
｢扉の立てつけ悪かったから吹き飛ばしといたで！これで通りやすくなったやろ！｣
そしてここで親切心をアピール！！
｢さっそくオレといっしょに遊ぼ……｣
よし、これでオレも友達100人……
さっきまでワイワイしてたのに、しん、とした教室内。
倒れている数名とは、やはり目が合わない。
｢なんで…なんで誰も目ェ合わせてくれへんのや…オレのこと嫌いなんか…！！｣
“｢嫌だよ！お前と遊ぶと絶対怪我するもん！！｣”
｢結局ここでも同じか…誰もオレと遊んでくれへん……オレはまたひとりぼっち…、｣
あかん、もう隣のクラス行きたい。
｢いててて…なんや何が起きた…！？教室が…｣
初めて目が合った、オレの爆発で起き上がってきた奴。
はじめての、友達ができる？
そしたらあいつに、自慢出来るかな。
｢…お前！オレと遊んでくれるんか！？｣
｢え？｣
その後、隣の教室、はたまた飛行レースコースで爆発音が鳴り響いたのはいうまでもない。
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作者名：!! | 作成日時：2023年6月3日 11時
