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｢まぁ、大体わかってるけどね…えとー…はい、これ、｣
｢……なんや、｣
｢入団届！出しに行くんでしょ、その我々師団とやらに、｣
｢……は？なん、で？｣
｢寂しかったんでしょ？私も入れるつもりだったんじゃないの？どう、当たり？｣
バッと上げた顔、目の前にはAの字の、｢我々師団｣の文字の書いた入団届。
｢なん、…おれ、｣
｢ふふー、私がゾムとどれだけ一緒に居ると思ってるんですかね！｣
｢でも、｣
｢お見通しだよ、私には。｣
そう、笑ったAの笑顔は、夕焼けに照らされてて、それがなんでか、すごく綺麗で。
さっきまでぎゅーっと痛かった胸が、今は違う感じでぎゅっとして、ポカポカして、ちょっとだけ恥ずかしいような、でもやっぱり離れたくないような、変な気分やった。
｢まぁ、私もちょっと寂しかったし。やっぱりゾムのそばに居るのが落ち着くかもなぁーって。ロボ…クライン君と居るのも、勿論楽しいけどね、｣
｢だから連れてってよ、ゾムの居場所。多分、私の居場所にもなるんじゃないかな、なんて思ってるんだからさ、｣
｢…ん。せやな、しゃーないから、連れてったるわ。｣
｢えぇー…上から過ぎー。でもまぁ、いつもか、結局悪魔学校に来るって決めたのも、ゾムだもんね、｣
夕暮れの教室。2人きりの、久しぶりに距離が近い温度に、ポカポカする胸と少しの苦しさ。
新しく増えた胸の痛みの正体は、まだオレにはわからへんけど。
｢…ずっといっしょに居る、って、約束したもんな、｣
｢ん？なーに？もっかい、｣
｢なんもない！！はよ行くで！！シャオロンとトントンは紹介したるわ！大先生はダメ、｣
｢なんで？｣｢なんでも。｣
きっと、わかる日はそう遠くない、気がする。
そんで多分その時も、隣にお前は居るんやろーな、なんてな。
……to be continue?
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作者名：!! | 作成日時：2023年6月3日 11時
