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オレの、おまえの、/zm ページ1
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ずっと、誰も遊んでくれんかった。
｢な、なぁ！オレも一緒に遊んでや！！｣
｢嫌だよ！お前と遊ぶと絶対怪我するもん！！｣
ちっこい頃からそんなんばっかで、遊び相手なんて出来なくて、遊び相手が出来んから新しい爆弾作ってばっかで、それを試そうにも相手は居らんくて、ずっとそんな感じ。
｢…また新しいの作ったの？｣
｢…A、｣
こいつを覗いては。
｢なんやねん、女はこっち来んなや。｣
｢だって新しい爆弾作ったんでしょ？見せてよ、私、ゾムが作る爆弾好きだよ、面白くて。｣
｢うっさいわ、オレが遊びたいんはもっと骨のある奴やねん。お前みたいにすぐ怪我する奴とは遊べへんやん、オレが怒られるし。どっか行け。｣
｢酷いこと言うなぁ、なんてね。相変わらずしっぽは素直だね、ゾムさん？｣
そう言って、誰も怖いからと近寄らないオレに飛びついて来るのは、いつもAだけやった。
嬉しくない訳では無い、ただ、傷付いては欲しくないのも本心。
それでも背中にいつも抱きついて、後ろから一緒に手元を眺めるその近過ぎる温度が、いつもあったかくて、胸がポカポカした。
｢……なぁ、A、｣
｢ん？｣
｢…オレがおっきくなっても、お前は変わらず遊んでくれるん？｣
｢もちろん！おとなになっても、ずぅっと一緒にいてあげる！私、ゾムと遊ぶの好きだもん！｣
そう言って笑ったAの手首には、本体のオレよりかは幾分か素直なしっぽがしゅるしゅると巻き付いていた。
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作者名：!! | 作成日時：2023年6月3日 11時
