天才ハッカーの幸福理論/shp ページ14
.
ヤンデレ、彼の悪周期・家系能力の範囲捏造
ーー
私は人間だ。当たり前の事を言っていると思われるし、逆に私は人間では無いだなんて言ったら厨二病か？と疑われるだろう。だが、私は魔界に召喚されたのだ。魔界には人間なんて居なくて、「人間とか、何冗談言ってるんですか？」と笑われる所なのだ。
先程も説明したが、サリバンさんという悪魔に召喚された。可愛い孫が欲しいという事、そして売られて先にサリバンさんの孫の契約をしていた入間くんという子が妹が欲しいと言った事で、私は魔界に誤召喚され、そこから帰る宛が無くなってしまい、元の世界に戻れるまで仮契約をして第二の暮らしを始めている。
急に親や元の世界とは離れて最初は寂しかったが、元の世界へ戻せるようにとサリバンさんも考えてくれたり、「仲良くなろう！」と私に歩み寄ってくれた入間くん、そして悪魔学校に行き、仲良くしてくれて最初に話しかけてくれたシャオロンくんと同じクラスの悪魔達。そしてシャオロンくん達が所属している師団のショッピ先輩という先輩と仲良くしている。
魔界の授業は全然人間界の授業とは違って、難しい。シャオロンくんやウツくんに聞いても多分きちんと教えてくれないだろうし、ゾムくんに聞いても飽きたら、「爆弾ドッジボールやろうぜ！」って爆弾を投げられる。私、人間だからその爆弾に巻き込まれたら死ぬんだよね。
トントンくん相手でも良いけど、普段忙しいから頼れなさそうなので、静かな所へ行きたいと誰も居ないと分かった我々師団へと赴く。図書館に行けば良いだとか言われるだろうが、人間界の図書館とはかけ離れて、悪魔達が煩いのである。全く、入間くんに頼んでアメリ先輩にでも怒って頂きたい。
因みに誰も居ないと思っていた我々師団はショッピ先輩が居た。30分程勉強していたら、にょっとショッピ先輩が後ろから覗き込んで来たのだ。
「ねえAさん、そんな間抜けな顔してどうしたんですか？というより此処に来るなんて珍しいっすね」
『あ、ええと。勉強が難しくて、誰も居ないと思ってた我々師団に来たんです。あはは、寝てたのに煩くしちゃってごめんなさい。鉛筆の音騒がしいですよね』
「別に。鉛筆の音如きで煩いとか思いませんよ」
素っ気無い態度を取っているが、何だかんだで優しい先輩をしてくれる。それをシャオロンくんやチーノ先輩に伝えると、「お前、騙されてるで！？」って言われた事もあるけれど。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：!! | 作成日時：2023年5月28日 12時
