†元聖職者と悪魔の契約†

第一歩！ ページ6

ふぅ…と再び軽く深呼吸する
落ち着こうではないか、君


『で、気に入ってるって何？』

ジト、と相手を睨んだ
怪しい、怪しすぎる。

そんな私を見て彼は話を始める


「僕さぁ、最近つまんないことばっかでさぁ？楽しいこと探してるんだよね。人間に召喚されてやれ殺せだとかやれ守れだとかそう言うのもううんざりって感じ。僕は道具じゃありませーん。クソ喰らえって思うじゃん？」


____君もそうでしょ


目で何を言わんとしているかなんとなくわかった

なんだ、コイツしってたのか。
スカートで見えにくくなってた、足枷をジャラリと鳴らす

何にも繋がっていないように見えるけど、確かにそれは私をここへ、教会の主へ縛り付けている。


『いつ気づいたの…音？鳴ってなかったはずだけど』

「うん、鳴ってないね。そこは後ではなすよ」

『…あそ』


あ、話さないなコレは、と適当に流した。


「んー…さっきの態度で思ったんだけど
君はなぜ生を諦めるの？こんなに楽しいのに」

『そりゃあ自由な貴方は楽しいかもですね？でもねこの鎖によってこの場所からは離れられないし、神父の目だって、世間様の目だってあるし？』

「OK要するに自由にさえなれればいいんだね？」

『それができてればもうここにはいないってのー』

「僕がしたげる。だからもっと楽しい景色を見せてよ」


何もわかってないじゃん(半ギレ)

正直言って信用はしてない。だけどここで何かやらないと始まらない
一生コレより、ちょっとくらいヤンチャしてみてもいいよね。見てろよ神父、命懸けの反抗期だぞ


『だっ…もう……はぁ…じゃあお願いしますよ？』

「りょーかい！」


こうして二人ぼっちの革命は始まる

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している


←読み飛ばし可

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す