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〜妓夫太郎〜
｢ただいま。良い子にしてた？｣
顔が見えなくても声だけでどんな表情をしているのかは分かる
俺を抱きしめる手も温もりも本物なのに、Aが俺を通して飛鳥を見ていると思うと腹立たしかった
俺は俺で、代わりなんかじゃないのに
真実を知ってしまえば、これまでと同じように無償の愛ってやつを受け止められなくなった
抱きしめ返したついでに面を外そうとしたら体を引き離された
｢ご飯にしよっか｣
妓夫太郎｢いつまでそうやって隠すつもりだよ。俺にも本当のこと言えねぇのかよ！！｣
Aの口から直接聞けばきっと納得する
｢このお面が私の顔っていうのは本当だよ｣
妓夫太郎｢飛鳥にも同じこと言えんのか｣
｢どうして……？｣
妓夫太郎｢お前が！！あまりにも何も言わないから。だから……！！｣
｢そっか。そうだよね。君を連れて来るのに何の説明もしてなかった｣
面を外したAはどうしようもなく切なく笑っていた
｢同じわけないのに。私と君は……。それでも君が差別を受けているのを見たら無視が出来なかった｣
火傷に切り傷。しまいには片目が空洞
人間の顔じゃあない
｢何から話そうか｣
言いながらもAは物語を読み聞かせるようにポツリポツリと語り始めた
良家に嫁いで男児を産んだいいが、人ならざる者に襲われ癒えない傷を顔に負った
元夫はAを醜くおぞましいと吐き捨て離縁を突き付けられ遊郭に売られた
ほらな。許せた
｢怖くないの。私のこと。みんな気味悪がって遠ざけようとするのに｣
妓夫太郎｢何言ってる。Aはこんなにも綺麗だろ｣
｢ふふ。そっか。飛鳥は本当に良い子だね｣
妓夫太郎｢違う。妓夫太郎だ。俺の名前｣
｢うん。……そうだね、妓夫太郎｣
この世の誰もが、俺でさえ忘れてしまっても、きっとAだけがこの名を覚えてくれている
こんな面がなくても俺が側を離れることはない
妓夫太郎｢俺が守ってやるからな｣
｢ええー。何それ。私が
Aがこうして笑っていられるように、邪魔者は全員……殺してやる
愛しいAのためなら俺は何でも出来る
･
リクエストもらってから、自分の中でこのストーリーが出来上がったのでそのまま書かせてもらいました
期待通りだといいのですが……(^_^;)
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まゆ(プロフ) - ポチさん» 大丈夫だと思います！また、作るのに時間ください！ (8月22日 22時) (
レス) id: ee04455451 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - 三蔵達に出会い、一緒に旅する事になり、悟浄に気に入られ、口説かれ、ヒロインは拒みますが、最後はくっつく話が良いです。 (8月22日 18時) (レス) id: 07a8a54005 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - ありがとうございます。最遊記のまた悟浄お相手のお話なんですが大丈夫ですか？内容は想いを寄せる幼なじみを想う一人旅していたヒロインに悟浄が想いを寄せる話が読みたいです。具体的にお伝えしますと、遠くに行ってしまった幼なじみを想いながら一人旅するヒロインが (8月22日 18時) (レス) id: 07a8a54005 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - ポチさん» 大丈夫ですよ！私がかけるアニメでしたら何でも！ (8月22日 17時) (レス) id: ee04455451 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - こんにちは。この前は小説書いて頂き、ありがとうございます。お礼を言うのが大変遅れてすいません。久し振りにリクエストしたいのがあるのですが良いですか？ (8月22日 16時) (レス) id: 07a8a54005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆ
| 作成日時：2021年6月12日 8時
