推しキャラに愛されたい！！ アニメいろいろ短編集

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〜フェルディナンド〜



フェルディナンド｢ではA。言い分があるなら聞こう｣


部屋から側仕えを追い出し、アルノーには誰も入らせないよう命じた


その上で隠し部屋で話しを聞く


｢神官長が何かと理由をつけてマイン様と会わせてくださらないので｣


フェルディナンド｢会わせる必要がないからだ｣


｢しかしマイン様は青色巫女見習いです｣


フェルディナンド｢はぁ……。それで？マインと会ってどうだった｣


｢神官長が贔屓する理由がよく分かりました｣


フェルディナンド｢どういう意味だ？｣


｢可愛くて優秀で素直で。神官長の好みが詰まった女性ですね｣


言っている意味が分からぬ

いや、分かるには分かるが……


つまり前回、嫌というほど愛を囁いてやったのは無駄だったということか


私が神官である以上、私の口から出る愛の言葉など信用出来なくても当然だ



もしそうだとしたら一日でも早く還元出来るよう敵を排除しなければ


私にとってのゲドゥルリーヒはエーレンフェストでも、貴族に戻れるのであればAへと変わる


それほどまでにAは特別なのだ



色恋に溺れてはならぬ身でありながら、この隠し部屋だけではと思いAへの愛を伝えてきた


フェルディナンド｢君は私に何を望んでいる？マインを部屋に呼び出し仕事をさせないことか？｣


正直、Aがいれば私の仕事の負担は減る


マインのおかげでもっと減った


頭が痛くなるような厄介事は持ってくるが


フェルディナンド｢仕事の礼として寝具を贈れば気が済むのか？｣


｢それはいらないです｣


フェルディナンド｢私の記憶が正しければマインに贈ったことを気にしてはずだが？｣


｢記憶違いではございませんか？｣


そんなにも不安になるほど私を好いているのに、私の想いを信じようともしない


｢神官長？｣


フェルディナンド｢骨の髄まで分からせる必要がありそうだ｣


｢言ってること怖いんですけど｣


私の何に警戒しているのか、隠し部屋を勝手に出ようとするAの肩を掴み長椅子に座らせた


フェルディナンド｢口付けだけでは足りぬのであろう？私がAのどこに惹かれ、なぜ愛しているのか一つずつ述べてやろう｣


｢……………結構です！！｣


フェルディナンド｢遠慮することはない｣


語る前からAは耳まで赤くし、なるべく私をみ見ないようにしている


それだけでは足りない



Aにはもっと私だけを意識してもらわねば

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