推しキャラに愛されたい！！ アニメいろいろ短編集

気付きたら近い距離【沙悟浄】 ポチ様 リクエスト ページ29

〜A〜



何だかとても怪しい四人組が昨日から泊まってる


西に用事があるらしいんだけど、タイミングが悪かった



この間の大雨と落雷のせいで橋が壊れ、直るのに早くても1週間以上はかかる


人が通れるだけでいいなら、2日程度で足場は作れる


とても急いでいるらしく、通れるようにしてくれと言っていた


悟浄｢そこの可愛いお姉さん｣


彼らはどういう関係なんだろう


金髪の人はお坊さんだよね。多分


元気いっぱいのよく食べる子は……息子？


赤髪の人と片眼鏡の人は兄弟？


悟浄｢ね、お姉さん。無視しないでよ｣


｢ふえ！？私！？｣


肩に置かれた手に、赤髪さんが呼んでいたのが私であると判明



この人、髪だけじゃなくて瞳も紅い


悟浄｢仕事は何時終わり？｣


｢えと、あの……｣


悟浄｢ん？｣


にこやかに笑うその人は、すごくイケメンさんで直視出来ずに顔を逸らした


三蔵｢振られたな｣


八戒｢振られましたね｣


悟浄｢振られてねぇよ！！｣



言葉使いは村の人にいないぐらい乱暴で、この四人とはあまり近付きたくなかった



外の人がこの村に泊まることはあまりない


今回のようちイレギュラーが起きない限り



こんな何もない村に立ち寄るもの好きは滅多にいないということだ




この辺りには昔から守り神がいると言い伝えられ、村人が必ず毎日、一回拝みに行くだけで聖なる力で悪しき者から守ってくれると信じている


守り神がいるかどうかは定かではないけど、妖怪の被害に遭ってないのも事実


悟浄｢じゃあさ、君の名前だけでも教えてくれないかな｣


赤髪さんはなぜ私に付きまとうのだろう


にこやかな笑顔はとてもカッコ良いけど、私は人が、というより男の人は苦手だ


宿に泊まってるお客さんはこの人達しかいないから、ここを離れる理由がない


八戒｢悟浄。困ってますよ｣


悟浄｢名前聞いただけだろ｣


八戒｢それだけじゃないから困ってるんですよ。ねぇ？｣


これは同意してもいいのだろうか


さりげなく掴まれた腕は、この場から逃げることは許さないと言われてるみたい

2→←囚われた果実【ナハト】光陰矢のごとし様 リクエスト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す