File 3 血ぬられたアイドル ページ10
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毛利探偵事務所に訪れたアイドル、沖野ヨーコ。
彼女は悪質なストーカー被害に悩んでいた為、秘密裏で調査を依頼してきたのであった。
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ヨーコさんの住むタワーマンションに到着した私たちは、エレベーターで二十五階まで上がり通路に降りた。
「さあ、どうぞ中に…__!!……………」
「ヨ、ヨーコ、どーした?」
「あ…あ…」
酷く驚いた様子のヨーコさん。マネージャーの山岸さんから質問を受けたが、思うように声が出ないみたいだった。
その視線は、部屋の中に釘付けで…
「「「『!?』」」」
異変をいち早く感じた小五郎さんと私は直ぐに駆け寄る。
「どうかしましたか!?」
半開きのドアを勢いよくバッと開けた。
「こ、これは!?」
…部屋の中には男性が倒れていた。
床には血溜まりが出来ていて、男性の背中に深々と刺さった包丁が不気味に光って…
次の瞬間、蘭とヨーコさんの悲鳴が辺りに響き渡った。
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『誰でも良いから警察呼べますか?』
「ま、まってください、助手さん。この事がマスコミに知れたら、彼女のスキャンダルに…」
「___なんて、バカな事ができるかー!?これは殺人事件だぞ!!!
蘭!!警察に連絡だ!!」
「はい!!」
マネージャーの人の言葉にすぐさま小五郎さんが反応して、蘭が連絡をした。
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___パシャッ
現場の写真を撮る音がやけに響いて聞こえる部屋の中には、先程到着した警察の方々がいる。
「なるほど……では、あなたがこの部屋に帰ってきた時には、もうこの男は殺されていたと…」
「は、はい…」
「そして、その時いっしょに居合わせた探偵が…」
「この
目暮警部は、大きな帽子を被った髭が立派な男性。
どうやら小五郎さんは、この警部さんと昔に関係があったようだった。
……あぁ、そういえば小五郎さんは、元"刑事"だったか…
…
妙なところで冷静
…
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作者名:すずな | 作成日時:2022年4月18日 19時