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被害者が沖野ヨーコの元彼だと判明。
マネージャーの山岸によって口止めされていたと明かした。

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やはり、ヨーコさんは山岸さんに口止めされていたのだ。
そりゃそうだ、有名人だとそういうのにも気をつかわなければいけないから。



「ま、まさか君は、昔の男関係を清算するために殺した…」


「そ、そんな事してません!!それに、彼の方なんです…高校時代わたしをふったのは…
なのに、わたしがアイドルで有名になったら、ヨリを戻そうって…しつこくいい寄ってきて…だから、彼から逃げるためにこのマンションに引っ越したんです…
死体の顔を見た時、はっきり彼だとわかりましたが…彼の事は、マネージャーの山岸さんに口止めされていたので、つい…でも、なぜ彼がここで殺されていたかは、わたしには…」



一呼吸置いてから、ヨーコさんは目暮警部に体を向けた。



「教えてください!!彼を殺したのはいったい、誰なんですか!?」

「だ、誰っていわれても…」



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数分前。私は最後のピースを見つけた。
それは、遺体の近くの床にあった、楕円形の凹み。

それが、最初から感じていた違和感を全て繋いだ。



『そういえば……二人(・・)の背格好、特に後ろ姿が似てる』



解けた後に残ったのは、悲しい真実だけだった。


立っていた椅子。
少し暑いくらいの室内。
遺体のまわりにあった水の跡。


……気付きたくなかった。



『いつも、隣に誰かが居てくれたから自分の推理を話せたんだ……一人で謎を解くのって怖いんだなぁ』

「…… A、姉ちゃん」



独り言をこぼすと、ゆっくりこちらに歩み寄ってきた江戸川君。
……子供に心配かけるとか、情けないぞ、A。



『江戸川君。大丈夫だよ、この事件は私が解くからね……』

「……名探偵が手伝ってくれるって言ってたよ!」


『名探偵……あぁ、小五郎さんか。うん、頑張るよ』

「……ごめんね、力になれなくて」





寂しがり屋

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作者名:すずな | 作成日時:2022年4月18日 19時

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