帰ってきた少女は、愛されていた【名探偵コナン】 (ページ17)

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池沢ゆう子が新たな事実を口にした。
事件はまた違う局面を迎えようとしている。

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「お、襲ってきた？」
「この部屋でか？」

「………そうよ…」

『山岸さんの合い鍵を使って？』

「そうよ、入った事があるわよ！！」

震えた声でそう叫ぶように言ったゆう子さん。
相対的に、ヨーコさんは顔を青くして困惑していた。

「最初は、わたしの仕事をとったヨーコへの、ただのイヤがらせだったのよ！！
無言電話をかけたり、ヨーコを隠し撮りした写真を送ったり…でも、ヨーコは平気な様子で仕事してたわ！！
だから、わたし頭にきて、ヨーコの留守中に部屋に忍び込んで探してたのよ…何か、スキャンダルのネタはないかってね…
でも、今日の昼間入ったら、いきなりその男も入ってきて…わたし、必死で抵抗して…なんとか、その場から逃げたのよ…」

……言ってる事は、本当なんだと思う。
嘘をついているように見えないし、つくメリットもない。

丁度部屋に入ってきた刑事さんから書類を貰う。
ざっと目を通せば、無意識のうちに口角が上がった。

『目暮警部！被害者の方の身元がわれましたよ』

「おお、そうか！！…てなんで君が？」

『えっと、藤江(ふじえ)明義(あきよし)さん、二十二歳…
港南(こうなん)高校を卒業後、角紅(かくべに)商事に勤務…今は会社を辞めてるみたいです』

「港南高校……？」

『そう、港南高校と言えば……沖野ヨーコさんの出身校でしたよね？』

「ぐ、偶然ですよ…なあ、ヨーコ？」

…いいや、偶然なんかじゃない。
小五郎さんが確かめるように呟いた時、ヨーコさんは明らかに動揺の色を見せていた。

『山岸さんじゃなくて、沖野ヨーコさんの言葉が聞きたいんです』

「わ、わたし…その人知ってます！！！」

「なに！？」
「ヨーコ？」

山岸さんとヨーコさんの間に入って、ヨーコさんの続く言葉に耳を傾ける。

「し、知ってるどころか…その人は…高校時代つき合っていた、わたしの彼氏です！！」

「「なっ…にぃ！？」」

「ヨーコ！！」

「ご、ごめんなさい、山岸さん。でも、わたしには隠しとおせません！！」

…

偶に毒舌

…