【名探偵コナン】工藤新一の相棒

８ ページ9

翌日。夜更かしした俺たちは結局昼まで寝続けて、蘭ちゃんに2人して叱られました。そして午後は参加者さんたちとホームズ談議に花を咲かせて、夕食も食べ終わり、現在21時25分。



「それにしても全然姿を見せないな、オーナー」


「早くオーナーを呼んでこのテストの採点を始めてちょうだいよ！」


「で、でも…、私はだんな様が夕食後にここにおいでになるまで、お客様をもてなすようにいわれてますので…」



待ちくたびれた綾子さんがメイドさんに責め寄った。あーあ、困っちゃってるよメイドさん。

服部君は元々新一目当てで参加してるからクイズも興味無さそうだし、暇そうだなぁ。とりあえず持ってきてたトランプで構ってやろう。


と、待ち続けていたら0時4分。俺は昼に起きたからまだ全然起きてられる。まぁ元々ショートスリーパーだし。でも他の参加者さんたちは大分キてる。



「くそっもう我慢ならん！！部屋で休ませてもらう！！一日がかりでこんなテスト受けさせやがって！！」


「お、お客様…」



藤沢さんがとうとう机を叩いて立ち上がった。まぁ、こんだけ待たされればそうだよね。それに続いて戸田さんも席を立った



「やっぱりウワサは本当だったわね…。クイズの賞品にあの初版本を進呈するなんて真っ赤なウソ！毎回、答えに難癖をつけて全問正解者を出さず！結局ホームズファンをここに集めてあの本を自慢するだけのツアー…私も部屋で休ませてもらうわ。」



元々ホームズに興味のないおじさんもも寝ると言って戻っちゃったし、残りは俺と新一と蘭ちゃん、服部に、戸叶さん、綾子さんの6人だけ。


ちなみに大分待ち時間があってたくさん会話したおかげで俺はもう服部は呼び捨てだ。だいぶなかよくなれたなぁ。


いくら待ち続けてもオーナーは来ない。
時刻は3時24分。




服部……お前クイズといてもないんだしそんな、あくび噛み殺してまで起きてなくてもいいんだぞ？

９→←７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す