【名探偵コナン】工藤新一の相棒

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と、言いたかったんだが、やっぱり人の体じゃちゃんと指さすことも出来ないのね。どんまい。

服部の指差す方には、おじさん。



「え？俺？」


「ちがいまんがな！オッサンの後ろで冷汗流してる…戸叶さん！あなたやで！！」


「ちょ、ちょっとまってくれよ！僕はオーナーの車が動き出す何時間も前からずーーっとこのリビングにいたじゃないかそれに綾子が焼死した時だって、みんなといっしょに…」


「そのとおりだバカタレ！！」



と言って服部を殴るおじさん。起きたなコレ。うん。



「なめんなよ、急に変な関西弁使いやがって！だいたいなー、オーナーの車が動き出した時、おまえも戸叶さんといっしょにこの部屋にいたんだろーが！？その戸叶さんが、どーやって車を動かせるってんだよ？」


「そうや…。確かに見た目は不可能や…。
だが死後硬直と、車のある機能を利用すればそれも可能と…なりまんがな…」


「て、てめぇ…」


エセ関西弁でおじさん激おこプンプン丸だよ？
工藤がんばれー。



「トリックはこうや！今からまる一日前に殺したオーナーを車のシートに座らせ、ブレーキを踏んだ状態で固定する…。半日たてば死体は死後硬直で硬くなり、エンジンをかけてギアをドライブに入れても、ブレーキが踏まれてるため車は止まったままや…。

そして昨日の食事の前にガレージを開け、硬直がとけてブレーキを踏んでいる足が緩み、自然に車が動き出すのをリビングでまっていれば…」


「ハッハッハ、バーカめ！！死後硬直はな、人間が死んでから４０時間以上たたねーととけ始めねーんだよ！第一、これはさっきおめーがいった事じゃ…」


「外気温が高ければどうや？死体のまわりの温度が３５度ぐらいなら、硬直の進行とやわらかくなるスピードは上がり、２４から３０時間程度で硬直はとけ始める…」



オーナーが姿を消したのが、一昨日の夜１０時以降…
その後すぐに殺されたとしたら、車が動き出したのは、死後約２９時間後…。
今朝の３時半頃だから、丁度いい頃合いだ。


それにさっきの外気温の話。
新一や服部がさっきまで疑問に思ってた音。
それはクーラーじゃなくヒーター。そして毛布はそれが見えないようにするため。



「だが、そんなトリック、後で死後硬直をちゃんと調べれば簡単に…」


「そっか、だからオーナーの死体を車ごとガケ下に転落させたんだ…。死体を回収不能にすれば調べられなくなるから！」

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