【名探偵コナン】工藤新一の相棒

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「そーいえば綾子さん…昼間ちょっと変だったよ」


犯人誰だと思うんだと聞こうとしていた新一の言葉を遮るように、蘭ちゃんの言葉が耳に入る。


「今日の昼食の後、部屋にもどる途中で綾子さんを見かけたんだけど…彼女、私を見て慌てて紙のような物を後ろに隠したのよ…。
たぶんアレって、昨夜配られたホームズのテストだと思うんだけど…」


「「テ、テスト！？」」


確かに、彼女は昼食に来なかった。もしかしたら誰かの部屋に入りカンニングをしていたのかもしれない。

するとタイミングいいのか、わるいのか戸叶さんが帰ってきた。


「おい！誰なんだね犯人は！」
「こっそり聞いたんでしょ？」
「教えてください！！」


藤沢さんに戸田さん、川津さんの3人が険しい顔で戸叶さんに詰め寄る。聞くには聞いたものの、それはいくら研人でも教えられないと言われてしまったらしい。彼女は今、トイレに閉じこもって居るという。



「あのー、戸叶さん？お昼に綾子さん、貴方の部屋尋ねてきたりしなかったですか？」


「いや、俺昼はクイズの残りを部屋で解いてたけど、来なかったよ？」


「そうですか〜、ありがとうございます！」



彼女が見つけたという証拠。それは多分昼にたまたま見た何か。じゃなきゃこんな短時間で犯人を追い詰められる証拠を得られるはずがない。きっと何か…


それに容疑者は、アリバイのない4人だけじゃない。俺の推理通りのトリックを使えば誰にでも犯行は可能だったはず。


にしても、綾子さん戻ってくるの遅いな。
まさかもう犯人の術中にハマって…？


蘭ちゃんも疑問に思ったらしくそのことを指摘すると新一が焦って廊下に飛び出して言った。俺も皆も綾子さんの身に何かあったのかと、慌てて新一の後を追う。


トイレの前に着き、おじさんが扉をノックした。すると扉が開き、綾子さんが出てきた。


「それでそのー、そろそろ犯人は誰か教えてほしいんだが…」


「あー…トイレの中でじっくり考えたんだけど…なんかアレ、私の勘違いだったみたい！ごめんなさいね！」


どこか気まずげに笑いながら謝ると綾子さんはそのままどこかに行ってしまった。仕方ないのでみんなでまたダイニングに戻る。


その後どうやら綾子さんが、蘭ちゃん達が止めるのも無視して散歩すると外へ出てしまったらしい。彼女曰く、もう殺人は怒らないわよ、と。


まさか買収された？わけないよね。
ちょっとふざけた考えがよぎった瞬間外から爆発音が聞こえてきた。

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