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知りたくなかった ページ1

ジヴァニア。

あれからあの男の動きはなかった。

バーボン()の調査に納得し、赤井さんが生きているという疑念を捨てたのか。

今、私が居るのは警察庁。

丁度、合同会議が終わったところだ。

正直あまり長居はしたくない。

FBI(余所者)が居づらいというのもあるけれど、FBI(私達)に敵意を向ける彼を見たくない。

彼が警察庁内で慕われているのを見るのは嬉しくもあり、誇らしくもあるけれど、それを見せたりなど出来ないのだ。

「そう言えば聞いたか、降谷さんのこと」

「ああ、官房長のお嬢さんとの見合いの話だろ。」

え?

「良いよなぁ。優秀でイケメンで、出世間違いなしだろ。」

零さんが、お見合い

嘘よ。どうして?


〜阿笠邸〜

その後の私は何も考えられなかった。

どうやって、何故此処に来たのかも覚えていない。

そこには偶々ジョディも居た。

「もしかしたら上から直々に言われたのかもね。」

『そうなればあの人でも断ることは出来ないわね。』

「春香、」

ジョディが心配そうに見つめる。

貴女には、心配をかけてばかりだわ。


『私、幸せ過ぎたのかもしれないわ。』


あの人の愛に縋って

闇から拾い上げてもらって

でも、私は何もしてあげられない。

何の利害も無しにあの人と共に夢を見ることなど出来ない。

私は彼の立場を危うくする存在でしかない。

互いの正体を明かしたあの夜のことを思い出す。

私が組織の人間であっても、

自分を探る為だけに私が近づいたとしても構わなかった。

心底憎み通すことなど出来なかった。と、

貴方はそう言って涙を溢した私を優しく抱きしめてくれた。

あの時の貴方の鼓動と温もりは今でもはっきりと覚えている。

私は、

私は貴方を........

This is, and is not, you!→



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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:Detective A | 作成日時:2018年5月1日 0時

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