episode26 ページ26
「ちょ、ちょっと待って、あの...せっかく知り合ったんだし、もっと色々喋ろうよ。年も近いんだし。」
少年は究を一瞥し、店を出て行った。
「買うのかえ?」
「ん?」
「800円。」
「これ、800円?」
「うん。」
「はぁ...。」
「800円。」
老婆は手を出した。
「高...。」
「これからやって頂く試験を説明します。」
究が店から戻って間も無く、全員が会議室のような部屋に集められた。
もうそろそろ日も傾き始め、辺りはほんの少しだけオレンジ色に染まって来ていた。
「今から、あなた方にはここに行ってもらいます。」
説明し、地図の隣に暗号文が書かれた紙を出したのは、先程団学園長の傍に居り、車椅子を押していた秘書らしき女性。
「どこですか、これは。」
「探しなさい。」
キンタの質問を一蹴し、説明を再開する。
「1人1アイテム、好きなものを選びなさい。」
三郎丸はナイフ、キンタは数馬が先に取ったロープを奪い、数馬は水筒、究はライト、メグは地図、少年は方位磁石、そして美紅は...。
「ちょっと待ってよ、私の分無いじゃん!」
「この島での全ての試験終了後、足手まといだった人のカードを2枚提出して頂きます。」
「え、だから私の分は?」
二次試験で問題を読み上げていた男が雑に配っていく。
究の手元には、カズマ、三郎丸、リュウ、メグ、キンタの、究を除く5人の名前が書かれたカードが配られた。
「だから私の分は!?」
「あ、ほんとだ。無い。」
メグは配られたカードに、美紅の名前が無い事に気がついた。
「え、そっちも!?」
秘書らしき女性は手帳を取り出し、何枚か破いた。
そしてその紙に、ペンで何かを書く。
全ての紙に書くと、美紅を除く6人に配られた。
それには“美紅”と、名前が書かれていた。
少々不満が残るものの、そっちはそれで納得した。
だがしかし、アイテムの件がまだである。
「もういいよ、私暗号文持っとくから!」
...ドンマイ。
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癒璃華(プロフ) - 涼奈さん» ありがとうございます^^えぇ!?何ですかそれ!めっちゃいいじゃないですか〜。羨ましい!!あ、でも親友が山田君とイニシャル一緒だ。とかいう私もいのちゃんとイニシャル一緒なんですけどね(笑)頑張りますね♪ (2014年5月28日 23時) (レス) id: 48260e960c (このIDを非表示/違反報告)
涼奈 - 昨日もコメしちゃったんですけど、お誕生日おめでとうございます♪これからもガンバレッツゴー!!そういえば、幼馴染みに山田くんと誕生日&血液型が同じ子がいるんです!!!うらやましい…泣 (2014年5月28日 20時) (レス) id: 2b75aec6cd (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - 凜菜さん» ありがとうございます!また後編で私がやってしまった珍回答を暴露しようと思います(笑)頑張りますね! (2014年5月28日 14時) (レス) id: 48260e960c (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - 涼奈さん» いえいえ、こちらこそありがとうございます♪30日...私の周りに、5月末誕生日の人多いです(笑)親友の1人が27、私と友達が28、30が友達と涼奈さん、31日が幼馴染みの1人。なんか誕生日近いと縁を感じます!更新頑張りますね♪ (2014年5月28日 14時) (レス) id: 48260e960c (このIDを非表示/違反報告)
凜菜(プロフ) - お誕生日おめでとうございます!私も、先週テストでした…。癒瑠華さんもファイトです!続編も待ってます♪ (2014年5月28日 0時) (レス) id: a7168a953d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:癒璃華 | 作成日時:2014年3月31日 23時