episode2 ページ2
「いよいよ今日だね、流が戻ってくるの」
「今朝退院したはずだから、もうミッションルームに来てるかもね」
究、数馬、キンタは歩いてミッションルームに向かっていた。
「おっはよー！」
後ろから突っ込むように、勢いよく究と数馬の背中を叩くA。
「あれ？A、流の退院手続き一緒にしてたんじゃないの？」
「てっきり一緒にいるもんかと思ってたぜ」
「いや、そのつもりだったんだけど、ずっと付きっ切りだったんだから、一回家帰ってゆっくりしろって天草くんが」
なるほど、なんて究は納得した顔で頷くも、早くいこうよ、と笑顔で数馬と駆けだそうとする。
「おい！」
そんな2人を、キンタは呼び止めた。
「分かってんだろうな？」
「え？」
「流のやつ、自分がキングハデスの孫だってこと、まだ気にしてるかもしれない。普通に接してやろうぜ」
究と数馬は、親指を立てて、腕を突き出して見せた。
「おう！」
「はい、あーん」
一方その頃、ミッションルームでは、流がメグに、お弁当を食べさせてもらっていた。
「はい、あーん」
メグが卵焼きを流の口に運ぼうとし、流も口を開けた時だった。
ミッションルームの扉が閉まる音がして、流が入り口を見ると、口に手を当てた4人がこちらを見つめていた。
「おいおい…いつから2人ともそんな関係になったんだよ」
「あぁ〜そんな、そんな関係⁉」
流は慌てて立ち上がる。
「キンタキンタ、誤解だから誤解」
「まさか流とメグがデキてたなんて…やられたよ…。僕はてっきり、可能性があるならAの方だと思ってたけど…」
「酷いよ天草くん！私というものがありながら！！この、浮気者ぉ！！」
Aはうわーん、なんて言いながら、ソファに座ってクッションに顔をうずめた。
「デキてた……」
呆然と呟く究を横目に、メグはにやにやしながら立ち上がる。
「流、この際だから交際宣言しちゃう？」
「ハッ…交際宣言……」
「いい加減にしないと怒るよ」
流は冷たくそう言い放ち、ソファのAの隣に腰かけた。
「何よぅ私が病院であーんしようとしたら拒否った癖に！メグのはあっさり受け入れて！ばかやろーめ！！」
流は華麗にスルー。
「流ってほんと遊びないんだから。まだ傷が痛むだろうから、手伝ってあげてただけよ」
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癒璃華(プロフ) - moeさん» ありがとうございます！次回更新は明日もしくは明後日になりますので、しばらくお待ちください (2021年1月30日 18時) (
レス) id: f0003aed0e (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - ツキツキさん» こちらこそ細かいところまで見ていただいて嬉しい限りです。最後の山の前にワンクッション、私的にはこの作品の山場がありますので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います (2021年1月30日 18時) (レス) id: f0003aed0e (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - mikovkookさん» ありがとうございます！そう言っていただけて光栄です (2021年1月30日 18時) (レス) id: f0003aed0e (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 主人公の両親のことがすっごい気になります！最終話が近づくにつれてドキドキします！続き楽しみにしてます！ (2021年1月30日 11時) (レス) id: 9f41f1fa31 (このIDを非表示/違反報告)
ツキツキ - 癒璃華さん» 事件の連続で息が抜ける部分って本当に貴重ですしそこをしっかり書いてくださってありがとうございます！いよいよ最後の山という事件も間近ですね、期待しています！ (2021年1月28日 12時) (レス) id: 58c4e9965a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：癒璃華 | 作成日時：2021年1月24日 14時
