探偵学園Q #8

Side story“game” ページ26

「よっしゃ！Q倒した〜」



「ふへへ、メグちやりい！」



「とか言ってるキノ、倒したよ」



「うぬわぁ〜〜〜！！くそうkazumaにやられた！」





4人が大騒ぎしながらやっているのは、テレビゲーム。





対戦系のゲームらしく、お互いをプレイヤー名で呼び合いながら楽しそうにわいわいやっている。





「流とキンタもやろうよ！これ最大8人プレイだから、まだ入れるよ！」



「いいけど、俺あんましゲームなんかした事ねえぞ？」



「僕も、ゲームは…」



「やり方教えるから、やろやろ！」





キンタと流も軽く操作方法を教えてもらい、みんなでやることに。





4対4のチーム対戦で、チーム決めはランダム。





だんだんやっていくうちに、へたくそだった流とキンタも上達していく。





しばらくして、ちょっと休憩、とキンタが抜け、中学生だけの対決に。





「おっ4対1だ〜。Aだけ別チームじゃん」



「ふっふっふ…プレイ時間300時間越えの私に勝てるかな？」




いざ始まる。





「ちょっ！待って無理！」



「えええどっからそんな！うわぁっ！」



「こんなの予測できないよ！」



「うわっ…」



「んふふ〜みんな本気出してよ〜…あっ天草くんリスキル！」





Aは次々と倒していき、誰もAを倒せないまま試合が終了した。





「いえ〜い23キル〜」





結果はAの圧勝。





4人は大敗を喫する事となった。





「天草くんって、ボードゲームは上手くても、電子ゲームは上手くないんだね？」





満面のしたり顔でそう言って笑うA。





「…僕だって、練習すれば希ノ峰なんかすぐに負かすようになるさ」



「ほぉ〜ん？やれるもんならやってみなよ」





ばちばちと火花が飛ぶ。





そうして、このテレビゲームもQクラス内でしばらく流行る事となり、数か月後には、ゲームの対戦の合間にチェスをする2人の姿が見られるのであった。

作者から→←Side story“eight years and nine months”

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す