episode12 ページ12
諸星、猫田、そして流以外のQクラスメンバーは、同じマンションのとある一室に訪れた。
チャイムを鳴らすと、すぐに1人の男がご機嫌な様子で扉を開けた。
公園で出会った、つぐみの真上に住んでいるという親衛隊の男だった。
「警察の者ですが、浅野卓郎さんですか」
「えっ……はい」
「下の階にお住いの、瀬戸内つぐみさん、ご存じですよね？」
「えぇ」
「つぐみさん、お亡くなりになりました」
呆然自失の浅野であったが、一同を中へと入れてくれ、浅野の部屋にいた親衛隊のメンバー2人もつぐみの訃報を知る事となった。
楽しかったであろう会合は、一気にお通夜ムード。
「つぐみさんが亡くなった今夜7時半ごろ、下のつぐみさんの部屋から、何か、争ったような物音とか聞こえませんでしたか？」
「隊長殿！ベランダで、洗濯してましたよね！そのときなんか、聞こえませんでした？」
赤白のボーダーTシャツを着た男がうなだれる浅野に問いかける。
浅野は力なく首を横に振った。
「マンション内で、不審な人物を見たりとかは？」
「ないですねぇ。我らはずっと、この部屋でゲームをしていましたから」
黄色いシャツの男が答え、ボーダーTシャツの男が一歩も外出していない、と付け加えた。
「僕らはずっと、一緒でした…」
その日は何も収穫がなく、何より夜遅くなってきたため、お開きとなったのであった。
翌朝、ミッションルームで数馬がつぐみのブログを開くと、遺書と同じ文章がアップされており、大炎上していた。
「ほんとに自 殺かなあ」
究がふと溢すと、全員の視線が究に向けられた。
「首にあったロープの痕、水平だった」
自 殺ならば、上から吊るす為、ロープの痕も斜めになる。
しかし首を絞められた場合は、余程の身長差がない限り斜めにはならない。
「もし、ほんとに首を吊って死んだのなら、ロープに体重が、下に向かってかかるわけだから、天井に向かって斜めに痕が付くはずなんだ」
「となると、自 殺に見せかけた他殺か。つまり犯人は、メイド狩りの罪を、つぐみに被せたんだ…。となると疑わしいのはれいかか…。俺、行ってくる」
「僕はれいかの周辺を洗ってみるよ」
そう言ってキンタと数馬は足早にミッションルームを出て行った。
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ツキツキ - 癒璃華さん» 18読み返しました！夢主ちゃんとリュウが超接近で印象的な天候のシーンでしたね(ネタバレ防止迂遠記述)。皆の素が見られるSide Stotyも楽しみなのでまた拝読できましたらうれしいです。完結まで駆け抜けていただけますよう、引き続きエールを送らせてください。 (2021年1月23日 23時) (
レス) id: 3bed7d42bc (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» はい！楽しみにしてます！ (2021年1月23日 14時) (レス) id: e114505ee6 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - みゅーちゃんさん» ありがとうございます。このペースでいけば、たぶん2月中には完結まで行けると思うので、お楽しみに〜！ (2021年1月23日 14時) (レス) id: c85d21b8f5 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - ツキツキさん» 自分でもそんなこと言ってたの完全に忘れてて、見直してきました、笑 覚えていただいて光栄です。実は18？かな、主人公が流に知ってるよ、と言うシーンが書き始めた当初から構想していたお話でした。もう二度と更新停止することなく完結まで駆け抜けます！ (2021年1月23日 14時) (レス) id: c85d21b8f5 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» わぁ！凄く楽しみです。冥王星との戦いがどのように描かれるのか楽しみにしてます。ずっと応援します！ (2021年1月21日 23時) (レス) id: e114505ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：癒璃華 | 作成日時：2021年1月18日 22時
