episode15 ページ27
究が寮の裏側に回ると、見慣れた2つの携帯電話が落ちていた。
「これメグとAの…」
「究！」
究とは逆の方向から回ってきたキンタと流。
「メグとAの携帯がここに落ちてた…！」
3人は顔を見合わせる。
「まさか、2人…」
「何かあったんだ」
流はふと腕時計で時間を確認した。
「7時だ。もうすぐ日が暮れる」
「早く見つけなきゃ…！どこ行ったんだよ2人とも…どこにいんだよぉ…！」
忙しなくぐるぐると回る究。
「おい落ち着け！俺達がオタオタしてどうする」
「だめだ！」
そこに、富永、朝吹、遠矢が合流する。
「2人とも、どこにも見当たらない」
「ねぇ、一体どういう事なの？」
「彼女たち、もしかしたら拉致されたのかも知れない！」
「昨日姿を消した亀田も」
「亀田も…？」
「彼の部屋から連れ去られた痕跡があったんだ」
「えっ…コレクターの仕業…？…まさか本当にいたの！？」
「早く2人を見つけなきゃ、大変な事になるかもしれない！」
「…あ、そうだ」
富永がふと思い出したように呟く。
「学園のネット掲示板を見れば、なんか分かんじゃないのかな」
富永の提案で、掲示板を確認する事になった。
「掲示板に動画が貼り付けてある」
動画のリンクをクリックすると、“殺人シアター”という映像が流れ始めた。
「殺人シアター…？」
コレクターと戦闘するAが大写しになる。
「やっぱり…」
流はぽつりと洩らす。
そしてコレクターが亀田を殺害し、画面がAの姿へと切り替わる。
悲鳴のような叫び声をあげたAは、そのまま意識を失い、くたりと床に倒れ込んだ。
そのまま視点が上に移動し、怯えたメグが映される。
「っメグ…！」
「まさか、美南さんとAまで…！？」
「場所はどこだよ、どこだっ…！」
「学校の外かなっ…？」
「いや、拉致されたのが校内なら、白昼外に連れ出すのは難しい。学校の中のどこかだ」
映像を巻き戻しながら風景が映っている場面を探す。
「学校の時計台…」
亀田の背後の窓から見えた時計台。
「7時…？丁度あたし達が合流した頃よ！」
究と流は慌てて走り出した。
2人の想いはただひとつ。
無事でいてくれ──────。
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みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» わぁ〜！楽しみに待っています！ (2020年4月17日 1時) (
レス) id: 44104ca164 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - みゅーちゃんさん» 体の心配までして頂いて、ありがとうございます！毎日色々捗りすぎて廃人寸前です。下書きが勝手に佳境を迎えてて毎日頭悩ませながら楽しく書いてます。下書きが完成次第大量投下の予定なので、しばらくお待ちくださいね〜 (2020年4月17日 1時) (レス) id: 1c23a7eb52 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» 楽しみにしてます！この事態ですから体調にもお気をつけください。 (2020年4月11日 19時) (レス) id: 44104ca164 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - みゅーちゃんさん» ありがとうございます！現在次々下書きを進めていますので、順次ストックが出来次第更新していきますね〜！コロナ休暇のうちにやっちゃわないと、また止めちゃうので… (2020年4月11日 19時) (レス) id: c85d21b8f5 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» 早速読ませていただきました！これからも応援しています！ (2020年4月11日 15時) (レス) id: 44104ca164 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：癒璃華 | 作成日時：2018年3月22日 19時
