episode7 ページ19
「女子寮の寮長って遠矢さんだったんだ〜」
「みんなに押し付けられちゃって…」
亀田が教室を出ていってすぐに流が教室に戻ってきて各々寮の部屋に案内してもらう事になった。
究と流は、“あの人”と言われていた寮長に挨拶に行くらしい。
Aは流に素早く得た情報を伝え、別れたのだった。
「でも、どうせ勉強してない時は暇だし、あたし、友達いないから」
遠矢の自虐的な発言に、メグとAはどう反応していいか分からず口を噤む。
「あ、ここです。希ノ峰さんは、こっちの部屋です」
「ありがとう」
「ありがとう〜」
「小椋さんってどんな人だったの？」
隣の部屋のネームプレートが“小椋絵美菜”である事に気づいたメグは、ふと遠矢に問いかけた。
「…すごく、素敵な人でした。頭が良いだけじゃなく、誰にでも優しくて。クラスの人気者でした」
今まであまり表情の変わらなかった遠矢が、嬉しそうに笑う。
遠矢は、小椋に憧憬だったり好意だったりを持っていたのだろう。
「そうだったんだ」
つられてメグも少し表情を和らげた。
「でも彼女、家の事では随分悩んでたみたいで」
「どういう意味？」
「家が厳しくて自由がない、って、よくぼやいてました」
「遠矢さん小椋さんと親しかったんだ」
途端に遠矢は表情を曇らせ、視線を落とした。
「あっ、いえっ、特にそういう間柄じゃ…！失礼します！」
いきなりあたふたと慌てだした遠矢は、すごい勢いでお辞儀をして小走りで去っていった。
「どうしたんだろ、急に」
「さあ？」
部屋に入った途端、Aの携帯電話が鳴った。
電話の相手は流だった。
「もしもし？珍しいね、天草くんから電話してくるなんて」
『部屋に何か異変は？パソコンが誰かに触られた形跡とかない？』
Aは慌ててパソコンをチェックするも、電源すら付いていなかった。
「大丈夫だよー。どしたの？」
『いや、何もないならいい。…もう僕達の事が秀才が入ってきた、って校内で噂になってるらしい。嫌がらせとか、気をつけた方がいい』
「んふふ、天草くん心配してくれたんだ。ありがとね」
「別に」
投げやりにそう言うと流は電話を切った。
「なに？ツンデレかよかわいいなぁ」
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みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» わぁ〜！楽しみに待っています！ (2020年4月17日 1時) (
レス) id: 44104ca164 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - みゅーちゃんさん» 体の心配までして頂いて、ありがとうございます！毎日色々捗りすぎて廃人寸前です。下書きが勝手に佳境を迎えてて毎日頭悩ませながら楽しく書いてます。下書きが完成次第大量投下の予定なので、しばらくお待ちくださいね〜 (2020年4月17日 1時) (レス) id: 1c23a7eb52 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» 楽しみにしてます！この事態ですから体調にもお気をつけください。 (2020年4月11日 19時) (レス) id: 44104ca164 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - みゅーちゃんさん» ありがとうございます！現在次々下書きを進めていますので、順次ストックが出来次第更新していきますね〜！コロナ休暇のうちにやっちゃわないと、また止めちゃうので… (2020年4月11日 19時) (レス) id: c85d21b8f5 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» 早速読ませていただきました！これからも応援しています！ (2020年4月11日 15時) (レス) id: 44104ca164 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：癒璃華 | 作成日時：2018年3月22日 19時
