episode5 ページ17
「何だよ〜、転校生同士でつるんでどこ行ってたんだよ」
教室へ戻り、次の授業の準備をしようと机の中をがさがさやっていると、究とメグの元にひと組の男女がやって来た。
それを見てか、Aも2人の元へ寄ってくる。
どこに行ってしまったのか、流はここにはいない。
「俺、クラス委員の富永。なんか分かんない事あったらさ、何でも聞いてよ」
「うん、ありがとう」
「で、こっちが女子のクラス委員の…」
「とっ、とっ、遠矢邦子です。どうぞ、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
深々と頭を下げる遠矢につられ、究とメグ、Aも頭を下げた。
背が高くて人が良さげな富永と、小さくて可愛らしい印象の遠矢。
2人とならすぐに打ち解けられるだろう、と究は少し安心した。
「なーに堅っ苦しい挨拶してんのよ！」
縮こまる遠矢の背をぽん、と叩き、髪に緩くパーマをかけた女子が3人の前にやって来た。
「あたし、朝吹摩耶。よろしくね！」
「お願いします」
「どうも」
差し出された朝吹の手を握る究とメグ。
「こちらこそよろしく〜」
Aが握手をすると、朝吹はそのままAを引っ張り、輪から少し離れたところに連れてくる。
「なに？」
「希ノ峰さんってさ、天草くんと知り合いなの？」
「Aでいーよ。あ、まあ、中学が一緒で…」
「彼、彼女とかいるかなぁ…！いるよねー、あの美貌だし普通！頭もいいしさぁ〜！」
「そんな話聞いた事ないけど…」
天草くんに彼女……想像できないなぁ、ってかなんかやだなぁ、なんてAはふと思う。
Aは、遊び相手でありライバルである流が自分を相手にしなくなってしまうと思ったからだ、と結論付けた。
「彼、次のテストで間違いなくトップ取るわよ。…亀田、次のテスト楽しみだね？」
朝吹は目の前にいた男子生徒に声をかけた。
「そやなぁ…小椋が姿消してもーてから、競う相手がおらへんで退屈してたんや。天草だけじゃのーて希ノ峰、お前もトップ取りに来るやろ」
「そりゃまあ。天草くんとは中学入学してすぐの時からずっとトップ争いしてきてる訳だし」
「久々にやる気出てきたわ」
亀田は机の上の教材をまとめて立ち上がり、教室から出ていった。
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みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» わぁ〜！楽しみに待っています！ (2020年4月17日 1時) (
レス) id: 44104ca164 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - みゅーちゃんさん» 体の心配までして頂いて、ありがとうございます！毎日色々捗りすぎて廃人寸前です。下書きが勝手に佳境を迎えてて毎日頭悩ませながら楽しく書いてます。下書きが完成次第大量投下の予定なので、しばらくお待ちくださいね〜 (2020年4月17日 1時) (レス) id: 1c23a7eb52 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» 楽しみにしてます！この事態ですから体調にもお気をつけください。 (2020年4月11日 19時) (レス) id: 44104ca164 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - みゅーちゃんさん» ありがとうございます！現在次々下書きを進めていますので、順次ストックが出来次第更新していきますね〜！コロナ休暇のうちにやっちゃわないと、また止めちゃうので… (2020年4月11日 19時) (レス) id: c85d21b8f5 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» 早速読ませていただきました！これからも応援しています！ (2020年4月11日 15時) (レス) id: 44104ca164 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：癒璃華 | 作成日時：2018年3月22日 19時
