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Side Story“One day” ページ12

真夏の日差しが強いある日の昼過ぎ。





流はミッションルームへと向かっていた。





信号に引っかかり、くそ、と内心悪態をつく。





じりじりと照りつけられ、肌が焼けていくのを感じる。





風でさえ生ぬるく、流はポケットからハンカチを出し、額の汗を拭った。





ふと、通りの向こうの食べ物屋が立ち並ぶ一角が目に入る。





アイス屋、クレープ屋、ドリンク店など、屋台というべきなのかは分からないが、目にも涼しい店が多い。





店の前には木陰とベンチが用意されており、流は急ぐ事もないし、少し涼んでいこうか、とふらりとその一角に吸い込まれるようにして立ち寄った。





ドリンク店でアイスコーヒーを購入した流は、木陰のベンチに腰を下ろした。





風が気持ちいいくらいには涼しく、流は大きな氷が入ったアイスコーヒーをごくごくと飲む。





体の汗が引いていく感じがした流は、ふと空を見上げた。





雲ひとつない快晴。





真っ青な空に目を細めた時だった。





「すいませーん。このトリプルのアイスくださーい」





聞きなれた声。





「フレーバーは何にいたしますか?」



「んー…ラズベリーと、ブルーベリーと、あとレアチーズケーキで」



「かしこまりました」




少し先にあるアイス屋に目を向けると、トリプルのアイスを受け取るAがいた。





しかもサイズもスモールではなくレギュラーだ。





ワッフルコーンに積まれた3種のアイスをそれぞれスプーンで掬っては美味しそうに食べていく。





見ているだけで流は体が冷えた。





アイスを食べ終えたAは女子らしく、ティッシュで口元を拭いたあと隣のクレープ屋に注文を始める。





「トッピングは全種類、クリーム増量でお願いします」





とんでもない注文だ。





普通のクレープの倍の大きさはあるであろうクレープを受け取ったAは幸せそうにかぶりつく。





一体、あの小さな体のどこにあれだけの量が入るのだろうか。





流はアイスコーヒーを飲む。





Aを見ていると、自分の口まで甘ったるいような気分になったのだ。





クレープを食べ終えたAは流がアイスコーヒーを買った店でいちごオレのタピオカドリンクを買うと、流には気付かず、飲みながらミッションルームの方向へと歩いていった。





デザートは別腹、なんてよく言ったものだ。





流はそう思いながら、アイスコーヒーを飲み干したのだった。

#4 episode1→←Side Story“Diary”



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設定タグ:探偵学園Q , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
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みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» わぁ〜!楽しみに待っています! (2020年4月17日 1時) (レス) id: 44104ca164 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - みゅーちゃんさん» 体の心配までして頂いて、ありがとうございます!毎日色々捗りすぎて廃人寸前です。下書きが勝手に佳境を迎えてて毎日頭悩ませながら楽しく書いてます。下書きが完成次第大量投下の予定なので、しばらくお待ちくださいね〜 (2020年4月17日 1時) (レス) id: 1c23a7eb52 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» 楽しみにしてます!この事態ですから体調にもお気をつけください。 (2020年4月11日 19時) (レス) id: 44104ca164 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - みゅーちゃんさん» ありがとうございます!現在次々下書きを進めていますので、順次ストックが出来次第更新していきますね〜!コロナ休暇のうちにやっちゃわないと、また止めちゃうので… (2020年4月11日 19時) (レス) id: c85d21b8f5 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 癒璃華さん» 早速読ませていただきました!これからも応援しています! (2020年4月11日 15時) (レス) id: 44104ca164 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:癒璃華 | 作成日時:2018年3月22日 19時

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