episode7 ページ7
「はぁ〜...。」
究は柱の陰に隠れるようにして凭れた。
「なんで逃げんのよ！」
メグが究に駆け寄る。
「空気読めよ！話なんか聞ける雰囲気じゃなかっただろ！」
「あれ？君達、Aクラスの新しいメンバー？」
声をかけてきたのは、縁なし眼鏡をかけたAクラスの少年。
彼もまた、紺色の生地で、胸ポケットに赤でAと刺繍されたポロシャツを着ていた。
「あ...いや、僕達は...。」
「予備校の見学に来たの。」
究の言葉を遮り、メグが言葉を発する。
「もしかしてAクラスの人？」
「まぁ、一応。」
眼鏡の少年は教室へと歩き出す。
「Aクラスってさ、成績優秀な生徒を集めた特別クラスなんでしょ？」
「最近は何かと気味悪がられてるけどね。」
「どうして？」
少年はメグを振り返る。
「知らないの？このクラスの生徒が失踪したって話。」
「何か知ってるの？」
究が口を挟む。
少年は2人にそっと顔を近づけると、こう囁いた。
「神だよ。」
「“カミ”って...神様の“神”？」
「ああ。あいつら、神の声を聞いて生まれ変わったんだ。」
「おい牧野、何してる。授業始まるぞ。」
細フレームの眼鏡をかけた、厳しそうな顔つきの中年男性。
少年は牧野というらしい。
「あ...はい。」
男性はAクラスへと歩いて行った。
「誰？」
「塾長の五十嵐先生。」
究の問いかけに、牧野は答える。
「ねぇ、君の名前は？」
「牧野大介。じゃあね。」
そうして牧野もAクラスの教室へと歩いて行った。
「お前達は選ばれた人間だ。」
教室では授業の前に五十嵐が話をしている。
「負け組になって、惨めな人生を送りたくなければ、競争に勝ち抜け。」
全員が顔を上げて真剣に五十嵐の話を聞く。
「ライバルは、容赦なく蹴落とすんだ。いいな。」
「「「「「「「はい！」」」」」」」
「ダメ。こいつらとだけは友達になれそうもないわ。」
教室を覗いていたメグは、扉から離れてそう言った。
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癒璃華(プロフ) - 神代さん» ありがとうございます！これからオリジナル要素もたくさん入れていくので、楽しんでいただけたら嬉しいです♪ (2018年3月18日 18時) (
レス) id: 3f4d3d3429 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - くるみパンダさん» 更新がかなり開いてしまったのでストーリー忘れますよね、申し訳ないですm(_ _)mなるべく毎日更新できるよう頑張ります！ (2018年3月18日 17時) (レス) id: 3f4d3d3429 (このIDを非表示/違反報告)
神代(プロフ) - 1から読み返して来ました！やっぱり面白いです！これからも頑張ってください！楽しみにしてます (2018年3月18日 14時) (レス) id: a8345a49af (このIDを非表示/違反報告)
くるみパンダ(プロフ) - 1から読み返してきます~~ 楽しみです (2018年3月16日 22時) (レス) id: f2485fbfb6 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - みゅーちゃんさん» ありがとうございます！頑張りますね♪ (2018年3月15日 20時) (レス) id: 3f4d3d3429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：癒璃華 | 作成日時：2016年3月22日 11時
