episode9 ページ9
森の中の廃教会。
その階段を、流とその祖父、キングハデスはゆっくりと上る。
聖堂に入ると、白づくめの女ユリエが二人を出迎えた。
流の姿を見止めると、ユリエは嬉しそうに目を細める。
「おかえりなさい、流様」
そのまま二人は神前へ歩を進める。
「ここがお前の故郷だ」
ステンドグラスを見ながら、キングハデスは足を止めた。
「ここにはすべての犯罪計画ファイルが保存されてる。お前なら、すべて頭に叩き込むことができるはずだ」
『棲龍館での火災は、起きていないようですよ？』
確認のためにホテル前に配置したケルベロス。
ユリエはその報告を受け、眉根を寄せた。
「どういうこと？」
『計画は、思いもよらぬ方向に向かっているのかもしれません。私は、最後まで傍観者で通させていただきます』
ケルベロスはそう言って電話を切った。
「ハデス様」
ユリエは慌ててキングハデスに駆け寄る。
「棲龍館に火災が起きた様子はないとのことです」
「なに？」
「もう一度ホテルに戻りましょう。Qクラスの連中を生かしておけば、いずれ冥王星の脅威となります」
流は真っ直ぐキングハデスの目を見据えた。
「厄介な芽は早めに摘んでおいた方がいい。僕に考えがあります」
未だ目覚めぬ団の隣で項垂れる七海。
電話が鳴り、七海は立ち上がって出る。
「もしもし」
団はその電話が合図かのように目を開けた。
「お前……どうやってここを？」
「七海……」
「先生…！」
「貸せ」
団は半ば無理に電話を替わる。
「もしもし。……わかった、君を信じよう」
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ツキツキ - 癒璃華さん» 癒璃華様、心のこもったお返事本当にありがとうございます。作品に軸を通す…そうなってます素晴らしいエンディングでした！ また彼らと会えるよう願って、では笑顔で締めたい――つんでれメイドのユウリと一緒に手でハート作ってチェキ撮りたいです！！！ (2021年2月28日 23時) (
レス) id: f33cc7d4d3 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - ツキツキさん» 誕生日あんまり関係ない感じにはなってしまいましたが…笑 楽しんで頂けたなら何よりです。シリーズ最初の、♯0と最後の♯11のラストを合わせる事で、物語に軸を通せるかな、と盛り込んでみました。私もツキツキさんも、また彼らと会えるよう願っております (2021年2月28日 21時) (レス) id: f0003aed0e (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - 瀧さん» 二次創作と言うからには、原作の雰囲気を壊してはいけない、とドラマをとても大切にしながら書いていたので、そう言って頂けると嬉しいです。読んでくださってありがとうございました！ (2021年2月28日 20時) (レス) id: f0003aed0e (このIDを非表示/違反報告)
ツキツキ - (続き)ラスト『空に掲げた(割愛)』くだり胸に沁みて。癒璃華様が流、夢主ちゃんQクラス探Qの物語自体を心底愛し大切にしていらっしゃるのが嬉しくて、そしてその溢れる愛情を感じられるこの小説を読めて本当に幸せです！気が向かれましたらまた彼らを書いてください。 (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6b0a8b5fb7 (このIDを非表示/違反報告)
ツキツキ - 癒璃華さん» 全て無事完結しましたね、おめでとうございます！！これ程に素晴らしい小説を書き上げ私たち読者に届けて頂き改めて感謝で胸が一杯…更にあぁあ流誕パーティーのリクお応え頂き感激で震えてます、ありがとうございます、よかったね流！サイドストーリーたくさん(感涙)続 (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6b0a8b5fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：癒璃華 | 作成日時：2021年2月17日 19時
