Side story~Love birds~ ページ33
「ちょっと、話さない？」
ミッションルームに来た流は、扉の前で待ち構えていたAに連れ出され、再び外を歩くことに。
日々を慌ただしく過ごすうち、時期はすっかり秋になり、11月ももう半ば。
「もう秋も終わりかけだね、寒くなってきたし」
「そうだな。そんな薄着で寒くないか？」
「えっ、あ、うん、だいじょぶ。……だって、こうしたら暖かいでしょっ？」
嬉しそうにAは流の腕に抱き着いた。
んふふ、と笑うAに、流も顔を綻ばせる。
「……で、わざわざ僕を連れ出して話したかったことって？」
「……う、う〜ん、えとね、へへ」
Aは曖昧に笑うだけで一向に話そうとしない。
話しづらい事なのか、それとも…？
と流は首を傾げたが、どうせ嘘の下手なAの事だ、すぐにわかるだろうと結論付けた。
ちらちらと携帯を気にしているのがバレバレなのも、自分の気を引こうと一生懸命なのも、全部愛おしくて。
何がどうだろうとどうでもいい、というのが流の本音だった。
一方そのころ、ミッションルームでは、流、A以外のメンバーが慌ただしく駆け回っていた。
「究！それこっち！」
「ごめんキンタ、これ上につけてくれない？」
「Aが流連れ出してくれてる間に終わらせねぇとなぁ。あんまりかかったら、怪しまれんぞ！」
「よしできた、誕生日ムービー完成！」
流の誕生日を祝うため、Qクラスメンバーは必死にミッションルームを飾り付けていたのだ。
Aが流を連れ出すことになったのは、ただ単に流ならAの様子がおかしかろうが連れ出されてくれるだろうという目論見があっただけではなかった。
不器用故に飾り付け要員として戦力外通告をされたというのが一番の理由で。
本当にこの場にAがいなくてよかった、とメグは胸をなでおろした。
さあ、最後の仕上げだ。
突如鳴った携帯に、Aは心臓が口から飛び出そうなほど驚き、携帯を取り落としそうになりながら電話に出た。
「も、もしもし……？」
『あ、A？もういいわよ、戻ってきて』
「あ、は〜い」
やっと任務が終わった、とAはほっと一息つく。
「天草くん、そろそろ、戻ろっか」
Side story~Love birds~→←Side story ~Pool~
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ツキツキ - 癒璃華さん» 癒璃華様、心のこもったお返事本当にありがとうございます。作品に軸を通す…そうなってます素晴らしいエンディングでした！ また彼らと会えるよう願って、では笑顔で締めたい――つんでれメイドのユウリと一緒に手でハート作ってチェキ撮りたいです！！！ (2021年2月28日 23時) (
レス) id: f33cc7d4d3 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - ツキツキさん» 誕生日あんまり関係ない感じにはなってしまいましたが…笑 楽しんで頂けたなら何よりです。シリーズ最初の、♯0と最後の♯11のラストを合わせる事で、物語に軸を通せるかな、と盛り込んでみました。私もツキツキさんも、また彼らと会えるよう願っております (2021年2月28日 21時) (レス) id: f0003aed0e (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - 瀧さん» 二次創作と言うからには、原作の雰囲気を壊してはいけない、とドラマをとても大切にしながら書いていたので、そう言って頂けると嬉しいです。読んでくださってありがとうございました！ (2021年2月28日 20時) (レス) id: f0003aed0e (このIDを非表示/違反報告)
ツキツキ - (続き)ラスト『空に掲げた(割愛)』くだり胸に沁みて。癒璃華様が流、夢主ちゃんQクラス探Qの物語自体を心底愛し大切にしていらっしゃるのが嬉しくて、そしてその溢れる愛情を感じられるこの小説を読めて本当に幸せです！気が向かれましたらまた彼らを書いてください。 (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6b0a8b5fb7 (このIDを非表示/違反報告)
ツキツキ - 癒璃華さん» 全て無事完結しましたね、おめでとうございます！！これ程に素晴らしい小説を書き上げ私たち読者に届けて頂き改めて感謝で胸が一杯…更にあぁあ流誕パーティーのリクお応え頂き感激で震えてます、ありがとうございます、よかったね流！サイドストーリーたくさん(感涙)続 (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6b0a8b5fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：癒璃華 | 作成日時：2021年2月17日 19時
