episode3 ページ3
朝、諸星と猫田が棲龍館前に到着する。
慌てて飛び出してきたQクラスに、猫田はICレコーダーを見せた。
「このICレコーダーに記録された内容で、動機が判明した」
「天草流は、父親の復讐を果たすために、4人を殺したんだ」
「天草の確保は、時間の問題だよ」
「もうお前たち帰れ。このままここにいても、つらい思いをするだけだ」
そう言って諸星と猫田はさっき降りてきたばかりの車に乗り込み、去っていった。
「究…どうする？」
「究！」
「究！」
「究！」
「僕は諦めない」
究は3人をゆっくりと振り返る。
「みんな、もう一度よく冷静に考えてみて。確かに、流を犯人とする状況証拠はたくさん出てる。でも、誰も犯行現場を押さえたわけじゃない。僕たちが、結果を恐れて、真実を求めることを諦めたら、それは、邪悪な意思に屈したことになる。僕は絶対に諦めない。探偵が諦めたら、事件は迷宮入りなんだ！」
「…んも〜あったりまえじゃん？3人も、怖気づいてんじゃないよ」
「もう一度最初から、事件を洗いなおしてみよう」
一度事件の概要を整理しなおしてから神屋に話を聞くことにした5人。
数馬がパソコンで被害者4人の相関図をまとめている間に、メグはふと疑問が浮かんだ。
「…ねえ、Aってもうこの事件の謎、解けてたりするの」
「ん？どうして？」
「だって、最初雨洞さんが殺されたくらいからトリックは解けていたような口ぶりだったし、今だって、流の事心配そうにしてないんだもの」
Aが気づいてると思うのは当然じゃない？というメグに、Aは困ったように笑う。
「……どうだろうね。天草くんの事心配してないように見えるでしょ。最初はそうだった。大体何考えてるか分かってたし、天草くんの計画がうまくいくよう私がこっちで動けばいいやって思ってた。でも、想定外の展開に私もついていけてない」
Aはぽりぽりと頭を掻いた。
「みんなとは心配のベクトルが違うだろうけど、私だって、天草くん、昨晩はどこでどう過ごしたのかな、ケガしてないかなって、すごく心配なんだよ。結局、昨日は一睡も出来なかったや」
メグは、質問したことを後悔し始めていた。
Aのクマに、気づかなかったわけではなかった。
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ツキツキ - 癒璃華さん» 癒璃華様、心のこもったお返事本当にありがとうございます。作品に軸を通す…そうなってます素晴らしいエンディングでした！ また彼らと会えるよう願って、では笑顔で締めたい――つんでれメイドのユウリと一緒に手でハート作ってチェキ撮りたいです！！！ (2021年2月28日 23時) (
レス) id: f33cc7d4d3 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - ツキツキさん» 誕生日あんまり関係ない感じにはなってしまいましたが…笑 楽しんで頂けたなら何よりです。シリーズ最初の、♯0と最後の♯11のラストを合わせる事で、物語に軸を通せるかな、と盛り込んでみました。私もツキツキさんも、また彼らと会えるよう願っております (2021年2月28日 21時) (レス) id: f0003aed0e (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - 瀧さん» 二次創作と言うからには、原作の雰囲気を壊してはいけない、とドラマをとても大切にしながら書いていたので、そう言って頂けると嬉しいです。読んでくださってありがとうございました！ (2021年2月28日 20時) (レス) id: f0003aed0e (このIDを非表示/違反報告)
ツキツキ - (続き)ラスト『空に掲げた(割愛)』くだり胸に沁みて。癒璃華様が流、夢主ちゃんQクラス探Qの物語自体を心底愛し大切にしていらっしゃるのが嬉しくて、そしてその溢れる愛情を感じられるこの小説を読めて本当に幸せです！気が向かれましたらまた彼らを書いてください。 (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6b0a8b5fb7 (このIDを非表示/違反報告)
ツキツキ - 癒璃華さん» 全て無事完結しましたね、おめでとうございます！！これ程に素晴らしい小説を書き上げ私たち読者に届けて頂き改めて感謝で胸が一杯…更にあぁあ流誕パーティーのリクお応え頂き感激で震えてます、ありがとうございます、よかったね流！サイドストーリーたくさん(感涙)続 (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6b0a8b5fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：癒璃華 | 作成日時：2021年2月17日 19時
