借金下僕と宇髄探偵、謎を解く【鬼滅の刃】

レヴィアタン ページ6

どうしよう、すごく気まずい。

なぜこんなにも気まずいのかというとそれは菅原さんと西村さんの言い合いが凄いからです。助けてください。まあお互いがお互いに犯人扱いしてたらそうなるよね。


「君が犯人だろ！！」

「そんなわけがないだろう！？俺は先生のところに原稿を取りに行っただけだ！俺が行ったときに先生は死んでたんだから俺の前に来た西村！あんたが犯人だろう！！」

「違うといっているじゃないか！しつこいぞ！！」


さっきからこんな感じで永遠に同じことを繰り返している。聞いている私が１番疲れるんですよ。やめてもらえますか。


「宇髄さん〜呼んできましたよ〜」


げっそりした顔でそう告げれば「よし、じゃあ始めるか」と言った宇髄さんの目付きが真剣なものに変わる。その雰囲気に呑まれたのか2人ともようやく静かになった。静寂に包まれた空間に誰のものかわからない唾を飲む音が響いた。


「犯人は・・・、とその前に」

「え？」

「どっちが犯人だとかは置いといて、お前ら2人はこの殺された男の顔を見たか？」


その場の全員が何だコイツと思っただろう。本当に何を考えているんだか。殺された響凱の顔を見て何になるというのだろう。というかそんなこと関係ある？


「見てないですよ！だって先生は下を向いているんですから！！それより顔が何だっていうんですか！？」

「その先生の顔なあ、笑ってるんだよ・・・まあ泣いてもいるがな」

「え、笑って・・・？」

「つまるところ喜んでんだ、この人は」


再び静寂が訪れる。喜んでいる？殺される時に何でったって人が喜ぶんだ。何かから解放されたから？わからない。何で、


「なあ何でだと思う？西村さんよお」

「っ！！」

「ちょっ、宇髄さん！！なんで突然西村さん何ですか！？」

「そうだ！俺はそんなこと！第一証拠なんてどこにもないじゃないか！」

「む、俺にもわからないぞ宇髄。ちゃんと説明してくれ」

「はっ！やっぱり西村！あんたが犯人だったんじゃないか！それより、さっきからずっと言いたかったんですけど、僕は、」

「ちょっと菅原さんは黙っててくれませんか！？」


私に黙っていろと言われて落ち込む菅原さんをよそに、宇髄さんは一言。「それだよ」と言った。なんのことだかわからなくて首を傾げると、宇髄さんは例の暗号の書かれたメモを見せてきた。

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