借金下僕と宇髄探偵、謎を解く【鬼滅の刃】

ベルゼビュート ページ31

「えっ！宇髄さん何でなんですか！なんで新婦さんが…」

「さっき善逸が言ってただろ。決定的な証拠を見つけたって。なあA、最初からドレスの色言ってみろ」

「ええと、白、赤、黄色」


宇髄さんがズカズカと新婦に近付く。そして真顔でこう聞いた。


「随分と前から計画してたみたいだなあ。だが爪が甘い。赤なら気づかれねえと思ったか。血痕が乾いて黒くなってドレスが汚れてたぞ」

「……なあんだバレちゃったか」


新婦に新郎が苛立ちながら近寄る。そして乱雑に腕を掴んで怒鳴りつけた。


「おい！なんでそんなことしたんだ！！」

「触らないで！！本当は私は貴方なんかと結婚したくなかったのよ！それを、私のお父さんを脅して！！無理矢理あの男が持ってきた貴方との結婚の話を承諾させて！本当は…、まだ！天元のことが！」


泣きながら、どんどん小さくなる声で、耳を澄まさないと聞き取れないような声で“好きだったのに”と新婦は言った。

披露宴の始まる少し前、赤いドレスに着替えた後に話があると呼んで部屋で座って待たせておいて後ろから思いっ切り鈍器で殴ったんだそうだ。

残りの話は署で聞くと、新婦は警察に連れて行かれた。新郎もそれに付き添う形で後を追った。

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