依存と裏。【デスノート】

二十七話＊ ページ28

「取り引き…？」




モ「人の顔を見ただけで、そいつの名前が分かる能力だ。

まぁ…、代償にお前の残りの寿命の半分を貰うがな！」




「ふーん…。」



正直デスノートとか死神とかまだ完璧に信じれてない。




でもこの先、生きてても何にも楽しいことは無い。




大学だって親に強制的に行かされてた。




それにその能力があれば月の役に立てるんじゃないかな。



このノートをくれたってことはまだ私を捨ててないんだよね。




…あれ、何で月は私を捨てたんだっけ……。



「……いいよ、取り引きする。」




モ「毎度あり。

これでお前は簡単に人を殺せるぜ？」




「そうなの？」




側においてある車椅子に乗り、廊下へ出る。




そのままフロントへと向かった。




「…すご、い、

ほんとに見える………。」



老若男女問わず、全員の名前が見えた。




「？名前の下の数字は何？」




モ「それはそいつの寿命だぜ。

ま、よく分かんねぇだろうけどよ！」




「確かに…。」




でも私はこの能力を使って人を殺すようなことはしない。




怖いから。




でもきっと月は良い人何だと思う。




犯罪者を消すことは犯罪を無くすことと一緒なんだもん。




「…あ。」




何だろ、あの人。




顔の下に隈が出来てる。




ﾄｸﾝ…




鼓動が早まった…。

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