二十六話＊ ページ27
袋から取り出して、パラパラとめくってみた。
真っ白で、傷一つ付いてない。
使った痕跡も全然なかった。
…目次に英語で何か書いてある。
「……やば、英語何て覚えてない。」
当然読めるわけも無いので、手紙を見てみる。
《こんにちは、A。
俺が背中を押したせいでごめんね。
俺の不注意だよ。決してわざとじゃないんだよ？
ところでそのメモ帳。
デスノートって言うんだ。
直訳で死のノート。そのノートに顔と名前を知っている人間の名前を書いたら、書かれた人間は40秒以内に心臓麻痺で死ぬ。
死因を書くことも可能だ。
Aにこのノートを渡したのは、俺と一緒に新世界の神とならないかと思ってだ。
もしなるのだったら、犯罪者を沢山殺してくれ。
俺はいつでも待ってるからな。
月》
「…らい、と？」
そうか、あれはわざとじゃなかったんだね。
不注意だったんだね。
あの最後の満面の笑みも偶然なんだよね。
ほっと一息吐いた。
「…デスノート、かぁ…。」
そんな非現実的な事ある訳ないのに、ね。
「……わあああああああ！？」
？「お、やっと気付いたか！
俺はモーヌ、このノート保持者だ。」
「いや、意味わかんないから！
何なのその姿！死神みたい…。」
モ「その通りだぜ！
俺は死神だ。」
「そ、そ…う。
じゃなくて！」
ｶﾞﾗﾗｯ
『Aさん！
いきなり叫び声をあげてどうしたんですか！？』
「…何って、この化け物を見て分からないんですか！？」
『？化け物…？
そんなの何処にもいませんけど…。』
「こ、ここ！」
必死に指を指してみる。
『…、すぐ休んで下さいね。』
そう言ったっきり、看護師は出ていった。
モ「クククッ、俺の姿はノートに触れた奴しか見えねぇんだぜ？」
「は、はぁ！？
それを先に言ってよ…看護師さんに変に思われたなぁ。」
モ「それはそれでいいだろ！
ところで、だ。
早く名前書かねぇのかよ！」
「え、やだ。
怖いし、人の名前なんて知らないし。」
モ「…そうだ。」
「？」
モ「…俺と取り引きしねぇか？」
モーヌがにんまり笑った。
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輪廻(プロフ) - めっちゃ面白かったです！最後が衝撃的でした！ (2021年9月20日 19時) (
レス) id: 35c0086e93 (このIDを非表示/違反報告)
南のピノコ - とても面白かったですよ！！最後には驚かされました。これからも頑張ってください♪ (2019年4月24日 20時) (レス) id: a47db647af (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^奥が深くて、最後は、ちょっと怖かったです。これからも、頑張って下さい^_^ (2017年5月14日 0時) (レス) id: 5050a4539b (このIDを非表示/違反報告)
木葉りんご - こわいーー！！！ (2016年7月11日 11時) (レス) id: 2b20639835 (このIDを非表示/違反報告)
目瑠璃(プロフ) - 夢の中→月は夢主が必要なくなったので、やっと消せる満足感で、笑いながら夢主を道路へ押した。 現実→ショックで前を見ずに道路へ飛び出してしまった。 ……です。現実では月は夢主の事を知りません！夢の中で月やLが作られました！わかりにくい回答ですみません！ (2015年12月1日 19時) (レス) id: 7d3e751bee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：目瑠璃 | 作成日時：2015年8月28日 19時
