愛 の 運命 。4

Destiny 165 ページ21

大「 Aちゅあ〜〜〜ん！ 」




結婚式会場に着いて、一番に駆け寄ってきたのは
何年振りだろうか、大ちゃんだった。



『 だ、大ちゃん、苦しい…… 』


望「 お前なあ、空気読めっつの 」




隣からすかさず突っ込んだのは
あの頃と全く変わらないのんちゃん。







廉「 ちょ、お前誰やねん！
俺のAから離れろや！ 」


案の定、キレてしまった廉に、
ジロッと視線を移した大ちゃんは。






大「 あ！もしかして、この人が例の永瀬！？
Aやっと幸せになったんか！
あ〜〜なんか寂しいけど、よかったなあ、 」



目をうるうるさせながら
心の底から喜んでくれてる大ちゃんに
また胸が締め付けられた。

昔からずっと、
他人の幸せを一番に考えられる人だったから
大ちゃんの周りはいつも笑顔で溢れていた。






廉「 ちょっと待って！？
ほんまにこいつなんなん？
Aとどういう関係や？ 」


大「 あー俺？
永瀬くんがおらん間、
Aのことお預かりしてました
西畑大吾やで！

まあ、君が思ってるような関係では
なかったから安心しーや 」



大ちゃんは相変わらずの愛くるしい笑顔で
淡々と語った。







廉「 あっそ、
まあ過去なんてどうでもええけど、
とりあえずこいつは俺の女やから。 」


『 ちょ、廉……！ 』



大ちゃんから強引に奪うように
私の肩を抱き寄せる廉。

七瀬達の結婚式だってのに、
到着して早々、恥ずかしい。






大「 なーんや、ラブラブやなあ、
ま、お幸せにな！ 」


望「 永瀬！Aちゃんのこと泣かしたら
許さんからな！ 」




2人は捨て台詞のような言葉を残して
そのまま向こうに行ってしまった。







廉「 お前さ、何人男おんねん… 」


『 廉だけだよ？ 』


廉「 うん、可愛い。可愛いんやけどな、 」




彼女の男交友関係に
タジタジな永瀬廉なのであった。

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