愛 の 運命 。4

Destiny 162 ページ18

そんなある日のこと、
ポストに一通の手紙が届いた。





『 ねぇ、廉！七瀬と佐藤くんから手紙だ！ 』


廉「 え、これさ…
結婚式の招待状ちゃん？ 」


『 ………結婚！？ 』



慌てて封を開けると、

そこには廉の言った通り
結婚式の招待状が入っていた。





廉「 うわあ、あいつらもついに結婚かあ、 」


ニヤニヤしながら、昔を懐古しているのか、
廉が感慨深そうに呟いた。





『 来月じゃん！廉休み取れる？ 』


廉「 何としてでも取る！
久しぶりの関西、Aと一緒に帰りたいしな 」



何年経ってもこうやって
ドキドキさせてくれる廉が、好きだ。





『 ふふ、楽しみだね 』


後ろから自然に回される廉の腕を
ぎゅっと握りしめて、廉の膝の間に座る。





廉「 俺らも、結婚したくない？ 」


『 そりゃいつかはね 』


廉「 もう23やで？ 」


『 まだ早いよ 』


廉「 まさか、あのサルに
揺れてるんじゃないやろうな 」


『 サルって誰よ、
しかも廉以外に揺れるわけないし 』



少しの沈黙の後、
廉が押し倒すように私にすり寄ってきた。





『 んなっ！もう、危ないー！ 』


廉「 可愛すぎやろ
どこでそんなん覚えてくるん？ 」


『 子供扱いするな 』


廉「 そうやって拗ねるとこも可愛いなあ、 」



今度は私の顔を覗き込んで
ほっぺをぷにぷにと触ってくる。






廉「 俺、ずっと待ってるから
絶対結婚しような 」


大学の頃、なんとなく考えていた廉との未来。

それが今は、だんだんハッキリと
現実味を帯びていくような気がした。

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