Destiny 6 ページ6
そんなゴールデンウィークも最終日。
結局七瀬と2人で遊びに行ったきりで
ずーっと家でゴロゴロしていた連休。
今日も相変わらず昼まで寝ていたら、
「 …… ろ 、 おき …… 」
誰かに揺さぶられている感覚と
微かに声も聞こえる。
どんどん鮮明になっていく声は。
廉「 Aー! 」
『 れ 、ん ? 』
眠たい目を恐る恐る開けてみれば、
目の前に廉の顔があった。
『 ぎゃーーーーーー! 』
寝起きで頭の回っていない私は
状況整理がつかなくて
私の顔を覗き込む廉に思いっきりぶつかる。
廉「 ってぇぇぇ 」
廉は「 この石頭! 」なんて
頭を抱えながら私に怒鳴った。
『 ちょっ、ちょっと待ってよ、
な、何でいるの!? 』
廉「 お前なー 何回も電話したのに気づけや 」
そう言って大量の着信履歴を見せつける廉。
『 ストーカー並み 』
電話回数の多さに感心していると、
廉が「 うっさいわ! 」とデコピンしてきた。
『 ったぁぁぁ 』
足をジタバタさせておでこを抑える。
廉「 大げさな女 」
『 手加減しろっつの 』
涙目で廉を見つめたら
ふいっと目を逸らされて、
廉は向こうを見たまま
「 はよ用意しろや! 」なんて怒鳴る。
『 は? 何で? 』
ジャージを着ていたから
てっきり部活なのかと思っていたのに、
いきなり廉に頬をぷにゅっと両手で挟まれて。
『 にゃ 、にゃにしゅんのよ!! 』
( な 、なにすんのよ!! )
廉「 お前とデートしたる 」
廉が真顔でそう呟くから
胸の高鳴りが収まらなくて、
何も言えずに固まっていた。
廉「 何か突っ込めや!あほ! 」
『 は!? 』
廉は顔を真っ赤にして
「 あほ!あほ! 」と私に連呼してきた。
嘘でもいい 、冗談でもいい 、
廉と2人でいられるなら。
廉のそばにいられるなら
ずっとこの気持ちはしまったままでいい。
今はまだ 、君の隣で笑ってたいから。
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mii(みぃ)(プロフ) - えみさん» ありがとうございます!!!頑張ります!! (2018年2月11日 15時) (レス) id: 98fec86812 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - とっても面白くてキュンキュンします!更新楽しみにしてます! (2018年2月9日 19時) (レス) id: 532396861e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mii(みぃ) x他1人 | 作成日時:2018年2月6日 16時