Destiny 38 ページ38
真っ赤になった顔を見られたくなくて
俯いたまま黙っていると。
廉「 何か言えや 」
頭上から廉の急かす言葉が聞こえてきたけど、
もう不機嫌な時の声ではなかった。
そのまま廉の胸の中に入ると
ぎこちなく背中にまわされた廉の腕。
廉「 お前はほんまに俺のこと好きやな 笑 」
『 アホか 』
廉「 へー何それ俺の真似?笑 」
『 そうだけど 』
見上げると、廉の整った顔が見えて
また心臓が跳ね上がるように音を立てる。
廉「 全然似てないやん 」
『 うるさい 』
廉「 はいはい、似てるよ〜Aちゃん 」
『 …… 』
廉「 無視すんのやめろ 」
『 だって廉ウザいもん 』
廉「 うざいは普通に傷つく 」
『 へへ、ごめん 』
ふにゃ〜って笑って廉を見ると
少しだけ廉の目が泳いだ気がした。
それっきり、
私から離れてさっさと歩き始める廉。
『 ちょー待ってよー!歩くの速い! 』
廉「 お前が遅いねん 」
『 ねえ、てか七瀬と佐藤くんは? 』
廉「 あ、 」
いきなり止まる廉に
小走りでついて行ってた私は
思いっきり廉の背中にぶつかる。
『 ちょ、いきなり止まんなバカ!! 』
廉「 お前こそちゃんと前見て歩け 」
廉にほっぺをムギュって掴まれて。
『 んんんん(うるさい) 』
……ってこんなイチャイチャ
してる場合じゃなくて。((
『 こ、これって……迷子? 』
廉「 ……みたいやな 」
私たち、異国の地(神戸)で迷子になりました。
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mii(みぃ)(プロフ) - えみさん» ありがとうございます!!!頑張ります!! (2018年2月11日 15時) (レス) id: 98fec86812 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - とっても面白くてキュンキュンします!更新楽しみにしてます! (2018年2月9日 19時) (レス) id: 532396861e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mii(みぃ) x他1人 | 作成日時:2018年2月6日 16時