Destiny 4 ページ4
そんな高校生活にも慣れたある日________
家に帰って宿題をしていたら
うとうとしてきて………。
ガチャリ、とドアの開く音で目が覚めたら
そこには廉がいた。
『 え 、な 、なんで…… ? 』
寝ぼけてるのかと思って目をこするけど
やっぱりそこに廉はいて。
何の遠慮もなく私のベッドにダイブする廉。
『 あ、ちょっと!ジャージで寝ないでよ! 』
何とかベッドから降ろそうとするけど
「 んー 」と唸りながらベッドにうつ伏せになる廉。
昔から急に廉が私の部屋に来るのは
何か嫌なことがある時だった。
『 もー しょーがないなー 』
仕方なく妥協してまた勉強机に向かう。
それからまた宿題をしていたら
廉がいきなり口を開いた。
廉「 なあ、俺、サッカー向いてると思う? 」
『 私は好きだよ 、廉のサッカー 』
英語のプリントを見ながら
ぼーっとそう答える。
後ろにいる廉の表情は分からなかったけど
いきなり抱きしめられて。
『 廉 …… ? 』
廉「 ありがとう 」
珍しく素直な廉は弱々しくそう呟いた。
久しぶりに抱きしめられた廉の体は
前より逞しくなっていて
男の子なんだな、って改めて感じた。
『 てか、廉汗臭〜い 』
廉「 は? 」
『 シャワー浴びてきなよ 』
廉「 何やねん 、襲うぞ 」
『 冗談きつ 』
廉が ははっ て笑う声が耳元で聞こえて
私も思わず笑みがこぼれた。
2人っきりになれるこの時間だけは
廉は私のもの。
誰も知らない廉の弱さも笑顔も温もりも
私だけが知ってる。
それは 、単なる幼馴染の特権なんだ。
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mii(みぃ)(プロフ) - えみさん» ありがとうございます!!!頑張ります!! (2018年2月11日 15時) (レス) id: 98fec86812 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - とっても面白くてキュンキュンします!更新楽しみにしてます! (2018年2月9日 19時) (レス) id: 532396861e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mii(みぃ) x他1人 | 作成日時:2018年2月6日 16時