愛 の 運命 。

Destiny 23 ページ23

店員「 あのうさぎは真ん中の的だよ〜
お兄ちゃん頑張んな！ 」



廉の背中をバシッと叩いて喝を入れるおじちゃんは
1番小さな的を指差した。





『 廉頑張って〜 』


廉「 俺、こんなん初めてやし… 」




不安そうに呟きながらも
弾をセットする姿は誰よりもカッコいい。


そのせいか周りには少し人だかりが出来る。






店員「 彼氏モテモテだね 」
なんておじちゃんに言われて、

『 いやっ、か、彼氏じゃないですから！/// 』



店員「 へ〜そうなの〜？
お似合いだからカップルかと思ってたよ！ 」






私はおじちゃんのその言葉を噛み締めながら
廉の後ろ姿をぼーっと見つめていた。


が、周りからのいきなりの黄色い歓声で
ふと我に返る。





廉は私を見て嬉しそうに
「 A！当てたで！ 」と微笑む。


私は『 やったー！ 』と廉に飛びついた。






廉「 ははっ(笑) 」


私の大好きな笑顔で、
大好きな笑い声で包まれる。






おじちゃんは唖然として
「 君ほんとにすごいな〜 」なんて言いながら
廉にうさぎのぬいぐるみを渡す。


『 ありがとう！廉！ 』


廉「 おう 」





ニコって微笑んでぬいぐるみをくれる廉に
私だけでなく周りにいた女の子達まで
キュンとしているのが分かる。






『 カッコよかったよ 』


素直にそう言えば 、
照れているのか「 気持ちわる 」なんて素っ気ない。




でもさりげなく繋がれる手からは
廉の優しさが伝わってきて
きゅっと握り返して微笑んだ。


君の隣で______

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