愛の運命。 (ページ13)

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Destiny 13 ページ13

案の定、学校には遅刻して
着いた頃には既に1時間目の授業が始まっていた。

しかもその日の1限目はHRで
担任の桐山が冷やかすように私達に突っ込む。

桐「仲良く2人で遅刻か」

廉「すんません～」

廉の軽～い謝罪で
さらに桐山の機嫌を損ねてしまう。

桐「お前な～、俺のこと舐めてるやろ」

廉「舐めてないっすよ！」
なんて大袈裟な顔と声で言う廉、

嘘だってバレバレだよ。

クラスからもくすくすと笑い声が聞こえてくる。

桐「もうええわ！はよ席つけ！」笑

なんだかんだで優しい桐山は
いつも笑ってしゃーないなーと許してくれる。

七「おはよ」

後ろの席の七瀬がニヤニヤしてて
絶対なんか勘違いしてる、、と思いつつ
『おはよう』とだけ返しておいた。

席に着いた瞬間、
桐「えーどこまでいったっけー？」
と、桐山の馬鹿でかい声が教室に響き渡る。

周りからチラホラと
「リレー！」「次リレー決め！」
という声が聞こえてきて
体育大会の種目決めをしているんだな、と悟る。

が、隣の廉は早速寝る体勢に入って
机に突っ伏している。

桐「はーい、
じゃあとりあえずアンカーは永瀬な」

廉「は！？何でやねん！」

と、寝てたくせに飛び起きる廉。

桐「遅刻してきて寝るやつがおるか！

お仕置きやお仕置き！」

桐山はそう言ってリレーアンカーのところに
でっかく永瀬の文字を書いた。

桐「意義あるやつおるかー？」

という担任の声にみんな拍手をしたり
「さんせー」と口々に言葉を発したり
満場一致で廉がリレーのアンカーに選ばれた。

廉「最悪や」

『頑張れ』

廉「お前も道連れにすんぞ」

『最下位になっても責任取らないよ？』

廉「んああああ」((

廉はそれ以上は言い返せる様子もなく
頭を抱えて項垂れていた。