愛 の 運命 。

Destiny 2 ページ2

廉は昔からモテる方だけど
高校に入ってからのモテっぷりは
尋常ではなかった。








「 廉くんおはよう 」



朝、通学路を歩いているだけで
何人もの女の子が声を掛けてきて、

廉が「 おはよ 」と微笑むだけで
キャー と女子の黄色い歓声が飛び交う。






『 朝からモテモテだねー 』


廉「 なんや 、嫉妬か？ 」


『 はー？ そんなんじゃないし！

あんたなんかに嫉妬するわけないでしょー！ 』


廉「 はいはい、落ち着けって 」




廉は必死で否定する私を
苦笑いしながら軽くあしらった。





廉にはどんな風に見えてる？


幼馴染？ 友達？ ただのクラスメイト？

もしかしたら女だとすら思われてないかも。



私はずーっと廉が好きなのに。

出逢った日からずーっと君に片想いだね。








「 キャー！！！ 廉くん！！！！ 」


ほらね、今日もまた君は
女の子にちやほやされてる。



私の大好きな笑顔も誰にでも振りまかれる。





でも廉はそんなにモテるのに
今まで一度も彼女を作ったことがない。

ほんの少しの淡い期待が
切ないほどに君への想いを膨らませる。




廉はこれからもずっとずっと
私のそばにいてくれるんじゃないかって。








廉「 何ぼーっとしてんねん、置いてくで 」


『 あーー 待ってよ！ 』




少し前を歩く君の横に走って行けば
またいつもみたいに微笑んでくれる君。


君は知らないんだ 、

私がその笑顔にいつも
胸を締め付けられているなんて。

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